[6]見下し夫|家族旅行よりも友達の誘いを優先した夫の身勝手な言い分「お前たちだけ楽しむなんておかしい」

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前回のお話

夫と小学生の息子アオイくんと3人で暮らしているマヤさんは、夫の自分勝手な言動に悩んでいます。宿題をするアオイくんの横で全く気にせずテレビをつけ「雑音がある状態でも集中できるように協力してやってる」と上から目線の発言をしたり、宿題に苦戦するアオイくんに対し「こんな問題もわからないのか」「俺はできたのに、ママに似てかわいそう」などと憐れむように言ったりし、マヤさんはそんな夫の態度にイライラが募りますが、反論すると言い争いになりアオイくんに気を遣わせてしまうため、マヤさんはグッと堪えて場の空気を変えようと「少し休憩しようか」とアオイくんに声をかけました。すると夫は「そんなもの必要ない。嫌なことはすぐ終わらせろ」と怒りだしました。マヤさんは「勉強が嫌なものだと植え付けるような言い方をしないで」と伝えますが、夫は「本当のことだろ?」とアオイくんが勉強を嫌がっていると決めつけ「嫌だよなー?こんな簡単な問題もできないんだもん」と馬鹿にしたように言ってまたテレビを見始めました。「パパみたいに勉強できないかもしれないけど嫌いじゃないよ」と傷ついたような表情で言うアオイくんを見たマヤさんは「アオイが勉強できないなんて思ってないよ!」と力強く励ましました。その後ろでは、アオイくんを傷つけていることに気づきもせずテレビを見て笑っている夫の姿。マヤさんは「どうしてあんなふうに笑ってテレビを見ていられるんだろう」と思うと同時に「あの人は全然話が通じない」と諦めの気持ちが大きくなりました。

1話目から読む

自分抜きで家族が楽しむのが気に入らない夫

自分中心な夫にうんざりしていたある日、お風呂上がりの夫が「そういえば、ゴールデンウィークは旅行に行くって言ってたけど、あれ中止な~」と軽い感じで言ってきました。「え?予約しちゃったよ?」私が驚いてそう言うと、夫は「は?なんで?」と不機嫌そうに言いました。

「だって、旅行に行こうって言われたから。予約するねって伝えたよね?」と答えると、夫は怒ったように「俺、聞いてねーし」と一言。私は確かに行き先や宿泊先を夫に伝えて「じゃあここ予約しとくよ」と言ってから予約したのですが、そういえばそのとき夫は振り向きもせずスマホを見たまま「んー・・」と空返事だったような気がします。私の話を聞いてなかったんだ・・とショックを受けていると、

夫はごめんの一言もなく「まぁ、キャンセルしておいて。俺は行けないから」とだけ言って部屋を出ていこうとします。「仕事?」とキャンセルになった理由を聞いてみると、夫は平然と「いや?友達に飲みに誘われたから」と言いました。

後から誘われた友達との集まりを理由に家族旅行をあっさり中止にする夫に「家族より友達・・」と失望しつつ、気を取り直して「キャンセル料もかかるから、私、アオイとお母さんと行ってきていい?」と夫の代わりに母を誘って旅行の予定はそのまま継続しようと思ったのですが、夫は「はぁ?どうしてお前たちだけ楽しむんだよ?ここはキャンセルだろ?」と不満を口にしました。

自分は友達と楽しむのに、私とアオイが夫抜きで楽しむことが気に入らない夫・・。「ホント・・自分のことばっかり・・。でもアオイの前でケンカしたくないし・・」私は夫の身勝手さに怒りを感じつつも何を言っても通じないと諦め「・・わかった」と答えました。

ある夜、ふと思い出したように「旅行に行くって言ってたけど、あれ中止な~」とさらりとマヤさんに伝えてきた夫。夫にも伝えた上で宿泊先の予約を既にしているにも関わらず、マヤさんの話しを適当に聞き流していた夫は「聞いてない」の一言で一蹴し「キャンセルしておいて。俺は行けないから」と一言の謝罪もなく他人事のように言いました。マヤさんがキャンセルの理由を聞くと、夫は「友達に飲みに誘われたから」とさらり。先に決まっていた家族旅行よりも友達との集まりを優先する夫にマヤさんはがっくり。夫の代わりに母親を誘って3人で旅行に行くと言うも、夫は「どうしてお前たちだけ楽しむんだよ?」と納得してくれません。夫のあまりに身勝手な言い分に言い返したいマヤさんでしたが、アオイくんの前でケンカをしたくなかったため気持ちを抑え「わかった」と夫の意見を受け入れました。
自分の都合で家族旅行をキャンセルするのに「お前たちだけ楽しむのはおかしい」なんて勝手すぎますよね。自分は友達と楽しむのですから、マヤさんとアオイくんだって楽しんでもいいはずです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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