[3]見下し夫|「お前に似てかわいそう」息子を憐み妻を貶める夫

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前回のお話

夫と小学生の息子アオイくんと3人で暮らしているマヤさんは、夫の自分勝手な言動に悩んでいます。アオイくんが宿題をしていてもお構いなしにテレビをつけ、集中できなくなったアオイくんを見たマヤさんが「宿題をしている時はテレビを見るのやめてくれないかな」とお願いしても、謝るどころか「雑音がある状態でも集中できるように協力してやってる」と言う夫にマヤさんはブチギレ。2人が言い争いになるとアオイくんは「パパ、ママごめん。宿題やるから」と謝り、「パパ、テレビ見てていいから」と気を遣って言いました。するとその言葉を真に受けた夫は「ほ~ら。アオイだって見てていいって言ってるだろ?な~にが邪魔してるだよ。ただお前が甘やかしてるだけだろ?」と勝ち誇ったように言いました。夫の発言に苛立ちながらもアオイくんの前でケンカをしたくないと思ったマヤさんはグッと我慢し、「じゃ、続きしようか!」と気持ちを切り替えて笑顔でアオイくんの元へ戻りました。

1話目から読む

「俺はできた」自分と比べて相手を見下す夫

宿題中のアオイの前で平然とテレビを見る夫と口論になってしまった数日後、トイレに行っていた私はダイニングから聞こえてくる夫の怒っているような大きな声に気付き、急いで2人のもとへ戻りました。

ダイニングのドアを開けると、宿題をするアオイの横で仁王立ちになった夫が「なんだ?こんな簡単な計算もわからないの?」と呆れたように言っていて、アオイは何も言い返せず俯いていました。

夫は私に気付くと「なぁ、なんでアオイはこんな簡単な計算もできないの?」と私に言いました。夫のトゲのある言い方にカチンときた私は「できないわけじゃないでしょ?今一生懸命してるでしょ?」と言い返しましたが、

夫は「はぁ?俺はこの歳の時はもうできてたけど?」と自分と比べてアオイを馬鹿にしたように言いました。「アオイはあなたじゃないのよ?アオイはアオイのペースで頑張ってるんだから」私は思わず声を荒げました。

すると、夫は「あ~。お前に似たってことか。アオイ、かわいそうだな~。俺に似ればよかったのに」と私を貶めてアオイを憐れみはじめました。アオイは申し訳なさそうに俯いていました。

アオイくんの宿題をめぐってマヤさんが夫と言い争った数日後、夫はアオイくんが宿題をしている様子を見て「なんだ?こんな計算もわからないの?」と責めるように強い口調で言いました。マヤさんが間に入ると「俺はこの歳の時はもうできてたけど?」と自分の話しを持ちだすので「アオイはアオイのペースで頑張ってるんだから」とマヤさんは強く反論。すると夫は「あ~お前に似たってことか。アオイ、かわいそうだな~。俺に似ればよかったのに」と言いながら、さも残念そうにアオイくんの頭を撫でるのでマヤさんは激しい苛立ちを感じました。
ご主人の言葉は全て相手のやる気を奪ったり嫌な気持ちにさせてしまう言い方ですね。お母さんに似てかわいそうと言われたアオイくんがどう思うのか想像ができないのでしょうか。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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