[10]見下し夫|「違う!なんでできないんだよ!」夜の公園に鳴り響く夫の怒号

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前回のお話

夫と小学生の息子アオイくんと3人で暮らしているマヤさんは、夫の自分勝手な言動に悩んでいました。宿題をするアオイくんの前で平然とテレビをつけ、「雑音があっても集中できるように協力してやってる」と屁理屈を言ったり、宿題に苦戦していると馬鹿にしたり、憐れんだりする夫に腹を立てつつも、アオイくんの前でケンカをしたくないとマヤさんはグッと我慢。そんなある日、連休の家族旅行をやめて友達と飲みに行くと言い出しておきながら、予定通り決行しようとすると、「お前たちだけ楽しむなんておかしい」と意味不明の言動を。その後、連休に2人で出かけた動物園でアオイくんは大喜び。絵が好きなら、と絵画教室の体験をすすめると、アオイくんは目を輝かせました。その夜、帰宅した夫に絵画教室のことを話すと、「俺は野球させるって決めてるから」と聞く耳を持たず、絵画教室の体験があるにもかかわらず、野球教室の見学に無理やり連れて行こうとする夫。結局押し切られアオイくんは野球教室へ。アオイくんの「楽しかった!」という声を聞いて上機嫌の夫は、毎日毎日野球の練習に連れ出すように。次第にアオイくんは疲弊してしまいました。そして、突然の学校からの電話に驚くマヤさんは、学校で寝てしまい、忘れ物が多くなったのは、野球のトレーニングが原因と断定。アオイくんとも話した後、「今日のトレーニングは休ませて」と言うも、「野球したことないくせに口を出すなよ」と呆れたように言い、全く聞く耳を持ちませんでした。

1話目から読む

「トレーニングいく」部屋から出て来た息子の覚悟

ある日学校からの電話で、野球の練習のせいで、アオイの学校生活に支障をきたしていることを知ってマヤさんはビックリ!アオイにたずねると、「パパとのトレーニングは休みたいかも」と本音を聞くことができたものの、帰宅した夫に話しても、全く取り合おうとしないどころか、野球をしたことのない私の意見は、空気よりも軽く扱われてしまい、夫の主張を聞かされるだけでした。

「今と昔は始指導方法も違うんじゃない?昔の指導方法も見直されるって聞いたよ。とにかく今日は休ませて!」私が訴えると、「だから、それじゃ甘いんだって。素人が口出しするなよ!」と夫が強い口調で反論しました。

すると、「・・トレーニングいく」リビングのドアが開いて、アオイが!すると「ほーらアオイだってわかってるんだよ。お前は本当に余計なことしか言わないな」と夫が調子に乗って言いました。

そして2人で外に出て行く後ろ姿を見ながら、「本当にこのままだとアオイが壊れていく・・どうしたらいいの・・」と考え込んでしまいました。

そして、「このままだとやっぱりダメ!」そう思い、急いで練習しているはずの公園へと向かいました。

そして2人の姿を見つけて近寄ると、「言われたとおりにやれよ!」「違うって言ってんじゃん!」「なんでできないんだよ!」公園には夫の怒号が鳴り響いていました。

野球の練習を強制するご主人に「今と昔では指導方法が違う。とにかく休ませて!」と言うも、「それじゃ甘い!素人が口出しするなよ!」とご主人は反論。すると、「・・トレーニングいく」と部屋から出て来たアオイくん。2人で公園に向かう姿を見たマヤさんが「やっぱりダメ!」と2人の後を追って近づくと、アオイくんを責め立てる言葉がご主人の口から次々と聞こえてきたのでした。こんなトレーニングを毎日・・アオイくんがどんなに耐えていたのかを考えると思わず胸が締め付けられますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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