子どもが中学に入ったら、それまで点数が良かった英語が全然分からなくなってしまった・・・。そんな嘆きについて、30年以上にわたる英語講師としての経験、そして受験対策の個別学習塾代表である、株式会社ブルーフレイム代表取締役、イムラン スィディキさんに二回にわたってお伺いしました。今回は後編です。
英語についていけない時の対処法
保護者としてまず理解するべきは、英語で苦労しているのは、ご自分のお子さんだけではないということです。ここを理解しないと焦りが先行してしまい、冷静な対応ができません。まずは、ほとんどの中学生が英語で苦労しているという事実をご理解ください。
では対処法です。
まず、最も効果的な対応は保護者が寄り添うことです。「とにかく勉強しなさい」ではなく、「一緒に打開策を考える」という立場でお子さんに接することが大切です。あなたも親にガミガミ言われて、嫌な思いをしましたよね。その流れをぜひあなたの代で断ち切ってください。
その上で、子どもが好きなSNSや動画配信サイトなどで、一緒に楽しく学べる英語の先生を探してください。
SNSばかりしている子どもを見るとイラッとするのが親の常ではあります。こんなことを言うと、多方面からバッシングを受けるかもしれませんが、SNSは多くの学校の先生よりも面白い先生、教え方がうまい先生の宝庫です。それをわざわざ無視するのはナンセンスです。積極的に活用していきましょう。
次のステップとしては学習塾や家庭教師に頼ることです。もちろんお金はかかりますが、学習塾の先生たちはプロです。わからないところをわかるように教えるプロです。そしてモチベーションを上げるのも上手です。ぜひ、学習塾に頼ってみてください。
最も大切なのは親の寄り添いからスタートすること
英語が得意でない、中学校の内容が難しいと感じることは、子どもだけでなく多くの親も経験しています。大切なのは、子どもの悩みや不安に寄り添い、親というのは、悩みや不安を乗り越えていくための手助けをしてくれる人だとわかってもらうことです。まずはそこからスタートしてください。
[執筆者]
イムラン スィディキ Imran Siddiqui
株式会社ブルーフレイム代表取締役
コペル英会話教室校長
[プロフィール]
1976年生まれ。上智大学大学院時代、複数の英会話スクールで教え、超人気講師となる。
大学院卒業後、中央青山監査法人に就職するも、英語教育への熱意が冷めず、会社勤めしながら2003年「コペル英会話」を設立。
英会話スクールを経営するかたわら、英語本も23冊出版している。
また、ネットも積極的に活用。オンランの英語コミュニティは登録者数10万人超、YouTubeチャンネルの登録者数は17万人超とネットでの存在感を増す。
2021年には大田区の小中高校向けの個別学習塾を引き継ぎ、塾業界に参入。
中学2年生で英検2級合格など、地域トップレベルの成果を出している。
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株式会社ブルーフレイム