うちの子もそろそろお年頃、メイクやスキンケアに興味を示すようになってきたけれど、どんなアドバイスをすればいいんだろう?そんな疑問を、ご自身も娘さんがいらっしゃるアルバアレルギークリニック院長、続木 康伸先生にお伺いしました。
子どもがメイクをする時に気をつけたほうがいいことはありますか?
注意したい点は2つです。
1つ目はお子さんがメイクをするときは「興味を持っている段階である」ということ。
2つ目は化粧品が合う合わないは使ってみないとわからないということです。
これまで数万人のお子さんの肌を診察していて思うのは、子どもだからこの化粧品というよりは、大人と同じで合う合わないが単にあるだけだと思っています。
一番の問題点は、大人と同じようにがっちりとしたメイクを毎日していると、それだけ肌があれる可能性があがるということ。今現在というより、大人になってからの肌あれが心配です。
お子さんがどうしても巻き髪などのアレンジをしたいと言う場合は、大人でも扱いが難しいことがあるため、最初のうちは、おうちの方が手伝ったり、最近ではやけどをしないように工夫されたコテなどのアイテムもあるようなので探してみたりするのもいいかもしれません。また、美容院にいくのもひとつの手です。
私の娘は、幼稚園からコテを使っていますが、必ず美容室にお願いしています。
子どもがこっそりメイクをしているみたいで心配
何歳でも、女の子はお化粧したいものです。とくに年齢が小さければ小さいほど、顔中に塗る形になってしまうので、親は驚きから叱りたくなるものです。
しかし、ここで怒ってしまうと、子どもは隠れて化粧するようになります。
つまり、たとえ化粧品が合わず、顔がかゆくても「こんなものか」と思ってしまい、ひどくなってから親が気付くはめになったりします。
さらに、メイクの仕方はインフルエンサーのおかげで学ぶことはできますが、うまくいくとは限りません。
必ず、親といっしょに楽しんでやってみること。そうすれば、肌があれたり、かゆくなったりしてもすぐに対応することができます。
頭皮は顔よりもあれにくいので、本当に合わないものに当たらない限りは自由にさせておきましょう。ただし、カラーだけは美容室で行うことをお勧めします。また、髪型をアレンジしようとしてコテなどを持ち出したりしないように、親がしっかり管理をするようにしましょう。
通院したほうがいい状態はありますか?
注意しなければならないのは、合わないコスメによる肌あれです。
塗ってすぐにかゆくなるのであれば、メイクを落として洗顔すればたいてい大丈夫ですが、翌日までかゆみが残る、明らかに紅くなっている、ぶつぶつができているときは、できるだけ早く受診するようにしましょう。
特に肌はあれている期間が長ければ長いほど治りにくくなります。
この点は安易に考えないほうがよいでしょう。
高価であれば肌あれしにくい訳ではありません。親子で楽しんでみてください。
[執筆者]
続木 康伸(つづき・やすのぶ)先生
アルバアレルギークリニック 院長
[プロフィール]
新生児から妊婦まで、九州や東京からも患者が訪れるアルバアレルギークリニック院長 。
これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向からアプローチすることを目指しています。
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