ごきげんよう!mamanです。
新しい年が始まりましたね。
昨年はとても大変な1年でしたが、今年は少しでも明るい1年になりますようにと願いつつ...今日は、子ども達の冬休みの思い出を振り返ってみようと思います。
かばったつもりが経験のチャンスを摘んでいる?
子ども達が小学生の頃、冬休みに、子ども会のお餅つき会がありました。地域からも、婦人会の方々などにお手伝いいただいている行事でした。
みんなで楽しくお餅をついて、あんこやきな粉など、いろんな味を用意して、食べ始めた時のことです。
ある6年生の男の子が、しょうゆ味のお餅を食べて言いました。
「お母さ~ん、これ、あんまり美味しくな~い!」
作ってくださった婦人会の方がそこにいる中での発言だったので、私を含め、その場にいた役員は凍りつきました。
1人の役員の方が、
「◯◯君、そういうことは...おうちに帰ってから言おうか...。」
と、小さな声で遠回しにたしなめました。
すると、その子のお母さんは、
「◯◯、お母さんは、そんなあなたが可愛いわ!」
と、大きな声で遮ったのです。
みんな、お口があんぐり。
それ以上何も言えなくなり、婦人会の方々には、役員が謝りました。
その子のお母さんは、人前でよその大人にたしなめられた我が子をかばったつもりだったのかもしれませんが、どんな事情であれ、先に人を傷つける発言をしてしまったのは、その子なのです。
その子が自分の発言を省みる前に、お母さんが我が子を擁護する発言で他の大人の口をふさいでしまったことで、その子が「人の気持ちを考える」チャンスを、お母さん自ら摘んでしまったように見えました。
親の気持ちとすれば、我が子がよその大人に注意されるということは、気持ちのいいことではありません。でも、子どもにとっては、学ぶ経験を逃してそのまま大人になるほうが、よほどかわいそうなことなのではないでしょうか。
のちのち「良い経験」に昇華するような対応を
では、我が子がよその大人から叱られた時、親として、どんな対応をするのが最適解なのでしょう?
それは、その時の状況にもよるでしょうし、例えば発達障害など、その子の持っている資質・特性によっても変わってくると思います。
本当に自分の子が悪かったのなら厳しく言って聞かせなければなりませんし、誠意を尽くして頭を下げる親の姿を見せることも必要かもしれません。
あるいは、事情があるのに理不尽な叱られ方をして子どもが傷ついたというような場合には、親が周りと話すことによって、理解してもらえるということもあるでしょう。
いずれにしても、親としては、ただ叱りつけるでもなく、ただかばうでもなく、よその大人から注意されたという「苦い経験」が、我が子に何らかの学びをもたらし、のちのち「良い経験」に昇華していくような、そんな対応を目指したいものですね。