小3長女、百人一首との出会い
映画「ちはやふる」で百人一首に興味を持った長女。
一度やってみたいということで、百人一首を購入することに。
映画「ちはやふる」とは
主演が広瀬すずさんでとても人気になりましたね。
“競技かるた”を題材にした少女コミックスにも関わらず、年代や性別を超えて幅広い共感を集め、
累計2100万部を超える国民的大ベストセラーとなった『ちはやふる』(末次由紀/講談社「BE・LOVE」)。
2016年には2部作([上の句][下の句])として実写映画化され、200万人を超える観客動員数を記録。
……しかし!
やっぱり歌について全く知識のない長女にとってはかなり難しい!
また、取るのが地味な文字札というのもかなりテンションを下げてしまったらしく、結局数回坊主めくりで遊んだあとはお蔵入りに。
子どもの頃、「ざ・ちぇんじ」「なんて素敵にジャパネスク」(どちらも原作:氷室冴子、画:山内直美)「きらきら馨る(髙橋冴未)」にハマり、受験期に「あさきゆめみし(大和和紀)」を読みこんだ私は、実は平安時代ものが大・大・大好き♡
百人一首も好きで、中学校の大会で100首全部覚えて優勝したこともあります(笑)
(残念ながら、今は半分ぐらいしか覚えてなかったです……)
このチャンスとばかりに、娘を「平安推し(?)」にするべく、攻勢をかけてみました!
百人一首を理解してほしい! まずは入りやすいマンガから
まずは歌についてしってもらおうと、歌の意味と背景がわかるまんがを用意!!
着物や姫というワードが好きな娘は、読み通りすっかり気に入ったよう。
娘が一番気に入った歌はコレ。
絶世の美女、小野小町の歌です。
「花の色は うつりにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
花の色も私の美しさも、あっという間に衰えてしまうわ……という、
「え、それ自分でいうの??」
と、思わず突っ込み入れたくなる歌です。
まぁ、絶世の美女だからいいのかな。
長女は「絶世の美女」に偉く興味を持ったらしく、いそいそと棚から百人一首を取り出してきました。
読み札を一枚一枚めくりながら、小野小町を探しているよう。
世紀の美女がどのように描かれているのか興味津々といった感じ。
「あった…………え~??」
まさかの後ろ姿!!
まぁ、正面から描かれていたとしても、平安美女顔なので、長女の期待には添えなかったのではと思いますが、彼女はかなりがっかりしたよう。
それでも、小野小町の歌はすぐに暗唱できるようになったので、文句を言いつつも、やっぱり好きみたいです。
坊主めくりで札を取るとうれしそうにします。
長男も主人も坊主めくりには参加しますが、百人一首の札とりは面倒なようで、なかなか実戦というわけにはいきません。
それでも、その後も紫式部や清少納言の伝記マンガを読んだり、着物姿の女の子の絵を描いたりしているので、長女は母の思惑通り(?)、平安ワールド好きになってくれたようです。
彼女がもう少し歌を覚えたら、いつか対戦してみたいなと思います!
余談ですが。
百人一首の中で私の好きな歌は、
「忘らるる 身をば思わず 誓いてし 人の命の 惜しくもあるかな(右近)」
「大江山 いくのの道の 遠ければ まだ文も見ず 天橋立(小式部内侍)」
の2首。
右近の方は、
「一生愛するって誓ったのに裏切りやがって、罰が当たって死んじゃうかもね、カワイソ~♪」って感じで、振られた負け惜しみ全開な歌(意訳過ぎますが)。
精一杯の強がり感が出ていて、かわいいと思うのです(元祖ツンデレ>??)。
小式部内侍の方は、彼女自身も歌作りが上手として有名だったのですが、歌人として名高い母、和泉式部の代作だろうと揶揄されていて、幼馴染(←これも高ポイント)の藤原定頼に、
「母ちゃん(丹後にいた)から、今度の会で詠む歌の代作届いた~??」
と、ちょっと意地悪な感じでからかわれたときに、
「はぁ?大江山の生野に行くのは遠すぎて代作をもらいにも行けないし、お母さんからの手紙も着てないわ、このボケェ!!」
とばかりに即興で作った歌(意訳過ぎてすみません)。
“生野”と“行くの”、“文”と“踏み(その土地を踏んでない)”という、二つも掛詞を使った高度な歌を即興で返したというエピソードと、幼馴染とのじゃれ合いが私の好みどんぴしゃでした(笑)
こうやって見ると、平安時代も現在も、女性は変わらず強いですよね♪
きっと、長女も強くなるタイプだと、母は思います(笑)