[9]クズ男に恋した私|いつまでも本命になれない私。曖昧な関係のまま時間だけが過ぎていく。

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前回のお話

引っ込み思案で人見知りな大学一年生のミカさんは、インカレサークルでレンさんと出会います。コミュ力が高く周りへの気遣いもできるレンさんにミカさんが恋に落ちるまで、時間はかかりませんでした。知り合ってしばらくが経った頃、ミカさんは思い切ってレンさんに告白しますが、過去の恋愛のトラウマを理由に断られてしまします。「付き合えなくても今と変わらず仲良くしてほしい」とレンさんに言われたミカさんは、友達としての関係を続けることにしました。ある日、レンさんがよく顔を出すバスケサークルに来たミカさん。バスケが終わり、レンさんと一緒に帰ろうとしましたが、女友達の相談に乗るからと置いて行かれてしまいます。1人で立ち尽くしていると「今日はひとり?」とレンさんの友達のアツシさんに声をかけられました。「レンは友達の相談に乗るって話してて」と言うと、「レンと付き合ってるんだっけ?」とストレートな質問。ミカさんは「いえ・・・まだですけど」と答えます。「レンとは付き合えそう?」とまたまたド直球に聞いてくるアツシさんにムッとして「どういう意味ですか?」と答えると、「レンといて悲しくならない?」と想定外の質問を投げかけられます。「ならないですよ?すごい優しいですし」と答えると、アツシさんは「みんなに、でしょ?優しいのは」と言いました。ミカさんはバカにされたような気がして、「私たちのこと知らないくせにそんなこと言わないでください!」と言い、その場から立ち去りました。アツシさんにレンさんとの関係を否定されたことが悔しくて、怒りにまかせて夢中で走ります。だけど頭の隅では、アツシさんが言っていたこと全部を否定できない自分もいました。結局、その日レンさんから連絡が来ることはありませんでした。

1話目から読む

彼女になれることはなく、のらりくらりかわされる毎日。

月日が経っても、私とレンの関係は「友達以上恋人未満」から変わらないまま。外に出かけることも減り、最近はお家デートばかりです。唯一変わったことと言えば、私と一緒にいるあいだ、レンはスマホを触ることが増えました。

レンの態度がはじめの頃に比べて冷たくなってきたこともあり、不安な気持ちになることが増えた私は、レンの気持ちを頻繁に確かめるようになりました。「レン好きだよ」と言うと「オレも好き」、「私のこと一番好き?」と聞くと「うん、一番」と言ってくれるけど・・・。

「私、レンの彼女になれる?」と聞くと「・・・もう少し時間くれる?」といつも決まった言葉を返されます。彼女になれることはなく、のらりくらりとかわされる日々。今までは目を見て言ってくれていましたが、最近は目を合わせてくれることもなくなりました。

そうこうしているうちに就職活動が始まりました。レンとの関係は特に変わらず、以前のように頻繁ではないものの、たまに連絡が来てうちに泊まりにくる・・・曖昧な関係が続きました。そんな生活が数か月続き、私の就職先が決まった頃、レンから話があると呼び出されます。

「話って何?」と聞くと、レンは顔の前で両手を合わせて「オレ卒業できない、留年決定」と申し訳なさそうに言いました。てっきりレンも自分と同じように就職活動を進めていると思っていた私は、「えっ・・・」と驚いてしまいました。

月日が経っても、ミカさんとレンさんの関係は「友達以上恋人未満」のまま。レンさんの態度がはじめの頃に比べて冷たくなってきたこともあり、不安な気持ちになることが増えたミカさんは、レンさんの気持ちを頻繁に確かめるようになりました。「私のこと一番好き?」と聞くと「うん、一番」と言ってくれるけど、「私、レンの彼女になれる?」と聞くと「もう少し時間くれる?」といつも決まった言葉を返されます。そうこうしているうちに就職活動が始まり、曖昧な関係が続きました。ミカさんの就職先が決まった頃、レンさんから話があると呼び出されます。「話って何?」と聞くと、レンさんは両手を合わせて「オレ卒業できない、留年決定」と申し訳なさそうに言いました。てっきりレンさんも自分と同じように就職活動を進めていると思っていたミカさんは、「えっ・・・」と驚きの声をあげました。
ミカさんの気持ちを分かっていながら、付き合いもせず拒否もしないレンさんの行動は、クズ男そのものです。ミカさん、早く目を覚まして~!

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母

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