初産が40歳。高齢出産が大変なのは私が高齢なことより「親が」高齢なことだと気づいた

私は39歳の時に結婚して、40歳で自然妊娠。
出産時は、あと2ヶ月で41歳になろうとしていました。

初めて息子の顔を見る瞬間まで、高齢出産のリスクがとても怖くて心配だったのを覚えています。
担当の産科医さんはサバサバした感じの女医さんでしたが、「順調よ。大丈夫だから。」と少しあきれ顔になるくらい「順調ですか?」「赤ちゃんの写真、あまりよく見えないですね。」など何度も聞いてしまい・・・鬱陶しかったと思います(笑)。
不安だったお産は、自然分娩の予定が緊急帝王切開となったものの、息子は無事に生まれ、元気に育っています。

高齢出産には、出産時のリスクの他にどんなことがあるのか。
かろうじて出産時のリスクを避けられた私はしばらくの間はわかりませんでしたが、ようやく実感してきた「出産は若い方が良い」理由についてお話したいと思います。




不安な気持ちを和らげてくれたひと言

『高齢出産』という言葉はもちろん知っていました。
私の母は33歳の時に私を産んだので、今でこそ珍しくもないことですが、当時はあまりない高齢出産だったと思います。何度も流産で悲しい思いをした後、やっと姉と私を産むことができたのだそうです。
小学2年生くらいの時、クラスの女の子に母の年齢をイジワルな言い方でみんなの前で言われた時すごく悔しかったのを覚えています。どうにもならないし、理由もわからないけどなんだか悔しい気持ち。あの時、イジワルな子たちを前に「だから?それが何?」と言えなかったのもなんか悔しい。私は将来、息子にも同じ気持ちにさせてしまうのかな・・・
また、姉は36歳で長男を出産しました。いわゆる妊娠中毒になり、血圧200超え、足がパンパンに腫れ上がってICUに運ばれましたが、母子ともに何事もなく出産したときは本当にホッとしました。
そして、私。40歳。
自分には何が起こるのだろうと、不安でした。
不安が増すだけとわかっていてもついネット検索してしまい、「染色体異常」「流産の可能性」「高血圧症」「妊娠糖尿病」などのワードに案の定不安になっていたのですが、たまたま私が働く部署へ立ち寄られた社長に「不安なんです」と言った時の返答に救われました。
「不安かもしれないけど、自然に妊娠したことが既にすごいことなんだから。自信を持っていいよ。あなたは健康だし。」

結局私は糖尿病もなく、浮腫みも無く血圧も普通、体重は+7キロ。
ただ、予定日過ぎてもなかなか下りてこなかった息子がお腹の中で心肺低下となり、緊急帝王切開になりました。危なかった・・・。

産後の2年はきつかった・・・

出産直後、1年くらいは一気にからだが衰えた気がしました。
いつまでも足首や背中が痛いし、すぐに疲れる。
なぜか髪が突然チリチリになったり、顔中に湿疹ができたり。
睡眠不足も影響してか、精神的にも不安定だったと思います。(後にそれはガルガル期だとわかったけど。)
結局からだが元に戻ったかなと思えるまでには出産後約2年かかりました。

産後のからだのメンテナンスはとても大切だと思います。
これはきっと若いお母さんでも同じ。
たまに赤ちゃんを夫や母に見てもらって、私はマッサージに行っていました。
骨盤を整える整体や鍼灸などにも通えばよかったなと思っています。

産後の体力がなかったり不調が出てくるのは高齢出産だからというわけではないと思いますが、
高齢出産なのだからこそ、普通以上にからだを鍛えておくことって本当に大切なのだなと実感したのは確かです。

ある女性に言われたこと

「ブスになったら子どもがかわいそうだよ。」

ガーン・・・。
解説すると、息子が園に入ると、周りのママたちには20代の人もいるはず。
綺麗でいることに手抜きしているとどんどん老けていってブスになる。
そうなったら保育園の送り迎えなどでお友だちや先生に「トラちゃん、おばあちゃんが迎えに来たよ~」みたいに言われちゃう息子がかわいそう。

あぁ、グサッとくる。
「最近なんだか老けたよね」とかより、「子どもがかわいそう」が一番傷つく。

・・・。まぁ、でもそうね、確かにそうね。
とはいうものの、ついついスッピンで出歩いたり、オシャレから遠のき過ぎてもはや何を着たらよいのかわからなくなっている・・・。

有難いことに、私が出会ったママさんたちはどの方もみんな落ち着いていて付き合いやすく、大人な対応をされる方ばかり。
皆さんが素敵だから、やっぱり私もシャキッとしなくちゃね。と、毎朝、・・・思うだけは思ってます。
私は自分から積極的にママ友さんたちと関わるタイプではないけれど、お話しする機会ができたときには、心の壁は取っ払って接するようにしています。若いママさんたちに、遠慮されないように。気軽に話せる雰囲気を作っておかないと、子育て情報を敏感にキャッチする自信のない私としてはちょっと不安。




ようやく分かってきた、「若いうちに産んだ方が良い」といわれる理由


高齢出産についてデメリットと言われる体力や見た目のことも、
メリットと言われる精神的・経済的余裕のことも、人それぞれ。

自分の事を振り返ってみても、たまには「10年早く産んでいたら、もっとパワフルでいられたかも」と思わされる場面があるものの、高齢出産をそれほど意識することはなく過ごしてきました。

ところが最近になって高齢出産だということをすごく実感しているのは、
子どもと親の面倒を見る時期がかぶるということです。
私自身がどうこうというよりも、私の親が既に高齢だという問題。

私の両親は孫に会うのを毎回とても楽しみにしています。
けれど、ノンストップで走り回る幼児を追いかけたり抱きかかえたりする体力はありません。
また、仕事中に息子が発熱して園から連絡が来た時に両親にお願いできたらとても助かるけれど、風邪でもうつしたら両親の方がこじらせて重い病気になりそうです。

両親は高齢ですが元気で、少し前に運転免許証を返上してからはバスや電車で買い物に出かけています。
二人とも弱音を吐かない性格なので、倒れそうなほど暑い夏も、雪が降る真冬にも出かけるのがどんなに大変でも「大丈夫、自分たちでできるから」と言うでしょう。
それがわかっているからこそ気になる!心配!
我が家の場合は義実家も実家も車で30~40分あれば行ける距離なので、両親をサポートする時間を作るための働き方を真剣に考えるようになりました。

家庭、子育て、フルタイムの仕事。
そして高齢出産ゆえに、親のサポート。
全部が今やってくるかぁ、そうだよねぇと、ようやく実感する今日この頃です。

ママ、という仲間

高齢出産だということを実感しはじめた私が今思うのは、
10代で出産しようが40歳だろうが、ママ1年生というスタートはみんな同じ。
結婚や出産が早かろうが遅かろうが、良い悪いではなく、人生はみんなそれぞれだと思います。
出会いも、自分に起こる出来事もそのタイミングも、なるようになっているのではないかな。

過去のどの部分を切り取って省いても今の私ではなくなってしまうし、
あのときのあの人と結婚・出産にしていたら(ちょっと濁すwww)
夫ともトラとも出会えていないもんなぁ。そんなの嫌だなぁ。

高齢出産だからこそ大変なことは確かにあります。
周りの人の対応や、感じ方によっては傷つくこともあるのかもしれません。
それでも、選択したのは私。
妊娠・出産できた奇跡に感謝して、今できることを毎日やっていこうと思います。これからの人生、一番若いのは今ッ!この瞬間ッ!!(笑)

さて。
とりあえず、ストレッチから始めて筋肉と体型を取り戻そうかな・・・。

トラのママ
大相撲大好き年長さん息子の子育て真っ最中ワーママ
Twitter:トラのママ@バネッサパースキー・ジャパン(@vperske_jp

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