可愛い笑顔にほっこり。時間はかかりそうだけど温かく見守ろう

我が家には今、高校生の息子ミズキの彼女エリカちゃんが泊まりに来ています。常識が通用しないところのあるエリカちゃんに驚かされましたが、話してみるとちゃんと挨拶もできて素直に謝ることもできるし気遣いもできて悪い子ではないのだろうと感じました。エリカちゃんの家庭の事情も考慮し、我が家のルールを守ることを条件にお泊まりを許可したのです。
翌朝、「朝ご飯できたわよー」と声をかけると、フラフラしながら起きてきたエリカちゃんが「おはよ・・朝・・いつも食べない」と言うので「そうなの?食べられるものだけでもいいから口にして。大事なエネルギーよ」と少しでいいから食べるように伝えました。

しばらくすると、「はよー」とあくびをしながらミズキが起きてきました。「ミズキはさー、いつもこんな朝ご飯用意してもらってるんだね・・」と独り言のように呟くエリカちゃんに「ん?あぁ・・食べないけど、あんまり」と言いながらのそのそと席につくミズキ。のんびり起きてきても全く慌てる様子のないミズキに「ちょっと早く食べて!学校遅刻するわよ!」とこっちがヒヤヒヤ。

あっという間に家を出る時間になりました。「行ってきまーす」と揃って家を出る二人を「はい。行ってらっしゃい」と見送っていると、玄関を出たエリカちゃんがくるっと振り返りました。

エリカちゃんは「いろいろありがとうございました。お母さんのこと思い出した」とはにかみながらにこっと笑顔でお礼を言ってくれ、私も自然と笑顔になり「・・今日も泊まるんでしょ。待ってるからね」と返すと、「はーい。行ってきます!」と元気に登校していきました。

そして夕方。家にいた私は、1人で学校から帰ってきたエリカちゃんがまた窓から入ってこようとしているところを発見!「ちょっと!!」と慌てて声をかけると「へへへっ。ウケる」と懲りていない様子のエリカちゃん。やれやれ・・。エリカちゃんにはこれから少しずつ我が家のルールを覚えてもらいたいと思います。常識が通用せず驚かされることもあるけれど、素直で憎めないところのあるエリカちゃんをこれからも温かく、そして厳しく見守って行こうと思うのでした。
世間の常識やマナーはお互いに気持ち良く過ごすために必要ですし、誰かのお家に行く時にはその家のルールを守らなくてはいけないですよね。驚かされるところもたくさんありますが、良いところもたくさんあるエリカちゃん。やってはいけないことをミズキ君のお母さんから教えてもらったエリカちゃんは、これから少しずつやっていいことと悪いことの判断が自分でできるようになっていきそうです。ミズキ君ともミズキ君のお母さんとも良好な関係が続くといいですね!
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。
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