[7]息子の彼女が窓から入ってきた|当たり前のことを注意しただけなのに。常識知らずな息子の彼女に困惑

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前回のお話

ある日、仕事から帰ってきたお母さんは息子ミズキ君の部屋の窓からちょうど入ってきた女の子とバッタリ遭遇。二階の窓から見知らぬ女の子が入ってきたことに驚愕して言葉を失っていると、女の子に「こんにちは」と笑顔で挨拶され釣られて挨拶を返すお母さん。女の子はミズキ君の彼女エリカちゃんで、6日前から泊まっていたと聞いてお母さんはまたまたビックリ。エリカちゃんから色々と経緯を聞いているとミズキ君が帰宅しました。ミズキ君が「バレなければ大丈夫」と言ってエリカちゃんに自分が家に居ないときでも窓から入っていいと言っていたと聞き、お母さんは激怒。しかし、ミズキ君とエリカちゃんはお母さんのお説教中も2人でヒソヒソ話して全く聞いておらず、「どうせダメって言うだろ?いろいろ言われるのが面倒だったし」と反省なし。お母さんは呆れながら「うちに来るならルール守ってほしい」と伝え、「勝手に知らない子を入れない」「ちゃんと玄関から入る」「お泊まりはダメ。夜の10時までには帰るようにして」とビシッと言いました。すると、ミズキ君が「母さん!・・あと2日間いい?」と聞いてきました。

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素直ないい子だけど・・常識はないみたい。息子の彼女の反応に困惑

ミズキの彼女エリカちゃんが私の知らない間にミズキの部屋で6日も泊まっていました。私は「勝手に知らない子を入れない」「ちゃんと玄関から入る」など我が家のルールを話しますが、ミズキは反論ばかり。しかし、「お泊まりはダメ」と言うと、2人は困ったような顔をして「あと2日間いい?」とミズキが聞いてきました。
理由を聞くと、「エリカのおばあちゃん入院しててさ・・夜ひとりだと寂しくなる時があるって。だから・・うちに泊まっていいって話したんだ」とミズキが話しました。「・・他のご家族は?」と聞くと「今はおばあちゃんと二人暮らし」と答えるエリカちゃん。

エリカちゃんがうちに泊まっていた理由を聞いた私は、お泊まり禁止のルールを貫くべきか悩んできました。「・・あのね、だったらこんなことしないで最初に相談して欲しかったわ」と溜息まじりに言うと、エリカちゃんは「・・ごめんなさい」と素直に謝ってくれました。

さっきまでの元気が消えしゅんとして俯くエリカちゃんを見て「・・素直なのよね。この子」と悪い子ではないと感じた私。「・・わかった。おばあちゃんにはちゃんと連絡して、2日間は泊まっていいけど、寝る部屋は別」と言うと、エリカちゃんは「えーー」と不服そうでしたが「えーじゃないの。うちに泊まるならルールを守って」と私もそこは譲らず、条件付きでのお泊まりを許可しました。

仕方なくお泊まりを許可した私は、我が家のルール・・というか常識的に守ってほしいことも伝えることに。「それからエリカちゃん。冷蔵庫は勝手に開けないこと。ひとさまの家に来て冷蔵庫を開けるのはダメ」と言うと、「え~。お腹すいたらどうするの?」とまたしても不服そうなエリカちゃん。私はエリカちゃんの反応に戸惑いながら「イヤ・・あのね、まずエリカちゃんがひとりでこの家にいるのはダメ」としっかり伝えました。

すると、エリカちゃんは「えぇ!?」と大きな声をあげ驚愕。そんなエリカちゃんの反応に「いや・・なにをそんなに驚くのよ。当たり前でしょ。今日初めて会ったのよ?私たち」と私は呆れながら言いました。

エリカちゃんがミズキ君の家に泊まっていたのは、2人暮らしのおばあちゃんが入院してしまって家に1人でいると寂しくなってしまうからでした。エリカちゃんの家庭の事情を知ったお母さんは、挨拶や気遣いもでき、素直に謝ることもできるエリカちゃんを見て悪い子ではないと感じ、寝る部屋は別という条件付きでエリカちゃんのお泊まりを許可しました。そして、内緒で泊まっていた間にエリカちゃんがキッチンも使っていたことについて思うところがあったお母さんは、ひとさまの家の冷蔵庫は勝手に開けてはいけないとマナーを教え、エリカちゃんが家主の不在中に一人で家に居ることもダメだと教えました。お母さんの言葉にエリカちゃんはとても驚いており、そんなエリカちゃんの反応にお母さんも驚いてしまいました。
エリカちゃんは素直な良い子のようですが、マナーなど常識的なことはあまり知らない様子ですね。ルールやマナーを教えてあげればちゃんと守ってくれる気がします。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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