[2]息子の彼女が窓から入ってきた|我が家のように慣れた様子の「侵入者」。本当に息子の彼女なのか悩む母

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前回のお話

仕事から帰宅したお母さんが2階の息子ミズキ君の部屋の前を通り過ぎた時に目に入った光景は、知らない女子高生がミズキ君の部屋の窓から今まさに入り込もうとする姿でした。驚いて叫んだお母さんに、悪びれる様子も慌てる様子もなく「こんにちは」と笑顔で学生手帳を見せて、ミズキ君の彼女だと名乗るエリカちゃんは、ミズキ君がバイトが遅くなるので窓を開けておいてくれたのだと説明するのでした。ミズキ君に彼女がいたことすらも知らなかったお母さんは絶句しました。

想定外の息子の彼女がありえない場所から侵入しパニックの母

息子ミズキの部屋の窓から侵入してきたのは、ミズキの彼女と名乗るエリカちゃん。いつから出入りしているのか、本当にミズキの彼女なのかと考えていると、「あの、着替えていい?」とエリカちゃんは言いました。「あ、はい」と言いかけた私ですが、思い直してエリカちゃんを引き留めました。

「とりあえず靴は玄関に置いて、リビングに来て。」とエリカちゃんに言うと、「えー。着替えてからじゃダメ?」って・・・口答えする立場じゃないのよあなたは。

あまりのエリカちゃんの悪びれない様子に、「えーっと、着替える前に来て。ごめんね、おばさんちょーっと混乱してめまいが・・・」と思わず本音が出てしまいました。すると「え?大丈夫?」と心配そうな顔になったエリカちゃんが「水飲む?持ってくるよ」と言うのですが、大丈夫ではないわよね。水は自分でできるから大丈夫と言いかけて「え?」と大きな声が出てしまいました。

「も、もしかしてキッチンとかも使ってた?」とおそるおそる聞くと、「うん、自由に使っていいってミズキが。」えぇ・・・いつからエリカちゃんが出入りしていたのか、全く気付かなかった自分にも驚きです。とりあえず、エリカちゃんには着替えてからリビングに来てもらうことにしました。

エリカちゃんはあまり感情を表に出さないタイプなのか、「うん」と頷いて、素直に従う様子です。先ずは私が落ち着かなくては、と思いました。ミズキに彼女がいて、いつから出入りしていたのか、いや泊ってたとか?そもそも窓から入ってくるのはなぜ?頭の中には疑問符しかありませんでした。

ミズキ君の部屋の窓から侵入しているところをお母さんに見つかっても悪びれず「着替えたい」というエリカちゃんにお母さんは動揺を隠せません。ミズキ君の部屋に既に私服も置いているというエリカちゃんが、キッチンの場所もよく分かっている様子なので、いつから出入りしているのか、あるいは泊まっていたのか、今まで気づかなかったことそもそもなぜ窓から入ってくるのかなど、疑問しか浮かばないお母さんは、先ずは靴を玄関に置き、着替えてからリビングでエリカちゃんと話し合うことにしました。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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