息子が許可したと主張する得体のしれない女子高生


ある日の夕方。今日は仕事が早く終って帰宅できたのでなんだか気分がいい。少し休んでから夕飯の準備をしようかな、なんて考えながら2階へ上がっていた私は、息子ミズキの部屋を通り過ぎた時にあり得ない光景を目にしたのです。知らない女子高生が窓から今まさに侵入しようとしているのです。

「ひぃ!!」と思わず大きな声を出してしまった私に気づいたその子は、「あっヤベ」とつぶやきながらとうとうミズキの部屋に入ってきてしまいました。「こんにちは」と笑顔で挨拶されますが、恐怖でしかない私は、それでも「こ、こんにちは」と返しながらも「誰!?」とビクビクしていました。
その女子高生は学生証を取り出すと、私に見せながら「ミズキと付き合ってるエリカです。」と自己紹介しました。確かに制服はミズキの学校のものです。

先ずはミズキに彼女がいたことに驚きました。というか、ちょっとショック!唖然とする私に窓からの侵入が見つかったにも関わらず慌てる様子も悪びれる様子もないエリカちゃんに、とりあえず最初の質。「どうして窓から?」すると、「ミズキがバイト遅くなるから鍵開けとくって・・・」と言うのです。アイツ!!そんなこと何も聞いていませんでした。

こんな状況にもかかわらず、エリカちゃんは「あの・・・とりあえず着替えたい」と言い出しました。息子の部屋に既に着替えも置いてあることにまた驚きです。

私はもう一度「本当にミズキの知り合い?」と聞きながら、この子、いつから出入りしてたのかしらと不安でいっぱいでした。エリカちゃんは「知り合いじゃなくて、彼女」と笑います。今どきの子ってこんな風なのかしら。私はとにかくうちに入ってきたこの子に聞きたいことが山ほどありました。
誰もいないはずのミズキ君の部屋に、今まさに窓から入ってこようとしている、制服姿の女子高生エリカちゃんが、ミズキ君の彼女と名乗るのでお母さんは絶句しました。「こんにちは」と笑顔で悪びれない様子や、慣れた感じにお母さんの方が動揺を隠せませんね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。
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