子どもの多汗症、放っておかないで!快適に過ごす工夫と治療について小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

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子どもが汗っかきで悩んでいる。ニオイも気になるみたいで、どうにかしてあげたい。だけど、どうすればいいんだろう?何か方法はあるの?そんな悩みについて、たけうちファミリークリニック院長の、竹内雄毅先生にお伺いしました。

診察室でよく聞く子どもの悩み

小児科の診察室では、汗にまつわるさまざまなお悩みを耳にします。
「テスト用紙が濡れて破れてしまう」
「遊具で手がすべって危険」
「ピアノで鍵盤がすべり、練習がしにくい」
「靴下がすぐに濡れてしまい、においや蒸れが気になる」
「友達にからかわれる」
いずれも日常生活の中で子どもたちが直面する「多汗」による困りごとです。実際に、お子さんにもこのようなお悩みはありませんか?
多汗症は命にかかわる病気ではありませんが、放置するとあせも、かぶれ、水虫(白癬)や細菌感染などの皮膚トラブルの原因となります。また、自己肯定感の低下や人間関係の不安といった心理的なリスクにつながります。
そしてもう一つ大切なのは、「多汗症には治療法がある」ということが意外と知られていない点です。つい「体質だから仕方ない」と思われがちですが、実際には生活の工夫や医療的なアプローチによって改善できる可能性があります。

多汗症とは

日本皮膚科学会の「原発性局所多汗症診療ガイドライン2022」では、多汗症は「身体の局所において日常生活に支障をきたす程度に過剰な発汗が認められる状態」と定義されています。
大きく二つのタイプがあります。
原発性局所多汗症
手のひら・足の裏・わきなどに左右対称に発汗が見られます。小児期から思春期にかけて発症することが多く、自律神経の過活動や遺伝的要素が関与すると考えられています。
○続発性多汗症
甲状腺機能亢進症、糖尿病、神経疾患、感染症など、他の病気が背景にあるタイプです。この場合は、原因疾患の治療が優先されます。

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