子どもの姿勢の悪さや、長時間立っていられずフラフラしてしまうのは、体幹が弱いせい?やっぱり鍛えた方がいいの?そんな疑問について、医療法人藍整会 なか整形外科理事長の樋口 直彦先生にお伺いしました。

「トレーニング」より「外遊び」が最強の体幹づくり
「最近、うちの子、姿勢が悪い気がして」「体幹を鍛えた方がいいのかな?」
外来でも、そんな相談をよく受けます。確かに体幹は、姿勢を保つうえでとても大切です。
でも、「子どものうちから特別なトレーニングをしないといけないの?」と聞かれたら、私はこう答えます。
いいえ、特別なトレーニングは必要ありません。
体幹は「遊び」で育つ
子どもの体幹は、大人のように筋トレで鍛えるものではなく、「遊びの中で自然に育つ」ものです。
例えば、走る・跳ぶ・登る・ぶら下がる。
こうした動きは、すべて体幹を使っています。
鉄棒、ジャングルジム、すべり台の登り降り、鬼ごっこや縄跳び。
一見ただの遊びのようですが、実はすべて全身運動なんです。
私の家では、母親が三姉妹をほぼ毎日、自宅近くの公園に連れて行っていました。
週末には、私が「今日はどこの公園に行こうか」と言いながら、面白そうな遊具を求めてあちこち出かけていました。
すると、いつの間にか三姉妹とも学年で一番足が速く、鉄棒も得意に。腹筋もきれいに割れています。
特別なトレーニングはしていません。
運動といえば、週1回のスイミングくらい。
でも、日々の「全身を使った遊び」が、何よりの体幹トレーニングになっていたのです。
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