子どもの貯金に相続税がかかる?我が子の資産を計画的に増やしましょう。

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3.子どもの貯金を効果的に管理する方法

明確な目的を持つ「高校入学時の学費のため」「成人祝いとして渡すため」など具体的な目的を設定することで、計画的に貯金を増やせます。

児童手当を貯める
自治体から支給される児童手当は、子どもの教育資金を貯める強い味方になります。
児童手当制度によって子どもが生まれてから中学校卒業までに支給される金額は、3歳未満:月額1万5,000円、3歳~小学校卒業まで:月額1万円(第3子以降は1万5,000円。中学生:月額1万円となり、児童手当を全額貯金すれば、中学校卒業時には約200万円の貯蓄となります。
親名義で新NISAの活用
ジュニアNISA制度は廃止となりましたが、親の名義で新NISA自体は、投資信託や株式などへの投資によって得られる利益が非課税となる制度です。長期的な資産運用のために、子育て世代のなかにも利用する方が増加しています。

子どもの貯金をふやす方法はさまざまありますが、親の資産と分けて管理する子どもの名義で通帳を作成し、その通帳を子ども自身が管理できるようにすることが大切です。また、資金の出所を明確にしておくことで、親の資産とみなされるリスクを減らせます。

4.節税対策としてできること

最後に相続税を節約しながらも子どもの貯金をふやす方法を挙げてみましょう。

暦年贈与の活用
生前贈与を活用する場合、毎年110万円以内で子ども名義にお金を移していた場合、贈与税かからずに計画的な節税が可能です。
教育資金贈与の非課税制度
祖父母が孫のために教育資金を一括贈与する場合、1,500万円まで非課税となる制度があります。
生命保険を利用する
生命保険金は相続税において、法定相続人1人当たり500万円×人数が非課税となる控除が適用されます。

5.まとめ

子どもの貯金は、将来のために重要な資産となりますが、相続税や管理方法について正しい知識を持つことが必要です。特に親が子どもの通帳を管理している場合は、資金の出所や管理の仕方に注意を払い、必要に応じて税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

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