親元を離れた子どもの成人式準備は早めの情報収集がポイントです。

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 早め早めの情報収集が鍵!~子どもが親元を離れている場合の成人式準備~

娘の「二十歳のつどい」が終わりました。
もうすでに来年の成人式に向けて、振袖の展示会など開かれていますよね。

我が家は男の子と女の子、計2回の成人式(自治体によって名称がさまざまなので、この記事では、まとめて成人式とさせていただきます)を経験しました。

経験してみて、遠方からの参加や女の子の準備が大変ということを感じましたので、今回は、我が家の成人式準備についてシェアしたいと思います。

子どもの住所を移している場合の参加申し込み

我が家の子ども達は、2人とも首都圏の大学に進学しており、子ども達の住所を大学進学と同時に移しました。
しかし、それによって、成人式に参加する地元の自治体から郵送されてくるはずの成人式の案内が届かない、という事態にも陥りました。

そこで、一度私が自治体の担当窓口で、遠方からの参加はどうすれば可能かを問い合わせました。自治体の回答は、
「参加する年度の秋ごろになると自治体のホームページに成人式の詳細が載り、参加申し込みフォームができるので、遠方の方はそちらから申し込んでください」
ということでした。
それを子ども達に伝え、あとは本人達が自分で申し込み、参加することが可能になりました。成人式自体は1月ですが、専用フォームでの参加申し込みは秋から始まっていることも問い合わせなければ知らないままだったと思うので、問い合わせて良かったと思いました。

自治体の対応は割と柔軟な印象

また、これは我が家のことではないのですが、
「現在は転校したA市在住だけれども、小中学校を過ごしたB市の成人式に参加したいが、それは可能かどうか?」
と問い合わせて、B市に参加できたという知人もいます。

成人式(20歳)のタイミングでは、進学や就職で親元を離れているというケースは多いと思います。そのためか、私の周りでは、自治体の方でも割と柔軟に対応していただいている印象でした。

成人式自体も、20歳のタイミングで「二十歳(はたち)のつどい」として執り行う自治体もあれば、数年前に18歳成人となったことを受けて、18歳のタイミングで「成人のつどい」を行う自治体も、わずかながらあるそうです。

成人式の情報は、自分から情報を取りにいかなくても、なんとなく自然と周りから聞こえてくるものと思っていました。
でも、経験してわかったのは、住所を移すと案内は届かず、情報も自分で取りにいかない限りは入ってこない、ということです。
学生のうちは住所を移さないという選択肢もありますが、やむをえない事情で移すご家庭もあると思います。
また、私の知人のケースのように、現住所のある自治体ではないところで成人式に参加したいという事情の家庭もあります。

これから初めての成人式を迎えるご家庭で、子どもの住所を移す予定があったり、他の自治体に参加したいなどの事情があったりする場合は、成人式が、いつどのような形で行われるのか、遠方からの参加はどのように申し込めばよいのかなどについて、早め早めに情報を集めておくことをお勧めします。

自分たちの頃より早い!~心の準備が整わないうちに始まった娘の成人式準備~

次に女の子の成人式準備について、我が家の経験をご紹介します。

何事もどんどん早くなる最近の傾向

近年は新入学のランドセルの準備が年々早くなり、年長さんの5月がいちばん売れる時期だと聞きました。
うちの子達が小学校に入学するときは、年長さんの秋頃には買わないと欲しい色が品薄になると聞き、秋に買いに行ったのですが、それでも早いと感じていました。

ランドセルは祖父母がプレゼントしてくれたのですが、祖父母世代は、ランドセルは入学直前に購入するものと思っていたので、高額なお金を出していただく時期を急かすようで申し訳なかったことを覚えています。

でも今は、その当時よりもさらに早く、「ラン活」などという言葉もできて、お試しや予約のピークが夏になり春になり・・・カタログ請求などはもっと早く・・・とにかく、どんどん早くなっているんですよね。

大学受験も年内入試(その年度の12月までに合否が決定する推薦入試など)が増えていますし、就職活動も、大学3年の夏には内定を出している企業もあるそうです。

成人式も、そういう「年々早くなっている」流れの1つなのかわかりませんが、我が家の場合は、娘が高校を卒業するやいなや、成人式の振袖の案内が届くようになりました。複数の呉服店から、年に何回も、展示会の案内が、DM・カタログ・お電話などでじゃんじゃん届いて、息子の時にはなかった案内攻勢に、困惑するほどでした。

聞いた話では、18歳で成人式をする自治体もあることから、今は高校2年生くらいから振袖の案内が届き始める場合もあるようです。高2で案内が届き、高3の夏には振袖を決めるというスケジュール。

我が家は高校卒業と同時に案内が届き始めただけでも、
「やっと大学受験が終わったばかりなのに、もう成人式?そんなの、まだ何も考えられない!」
と思ったので、受験や就活真っ只中の高3夏に展示会巡り・・・と考えただけで、めまいがしてしまいます。
でも、それが世の中の流れなのでしょうね。

母親の振袖を着るという「ママ振り」プランの方はそこまで焦る必要はないと思いますが、レンタルやご購入をお考えの方は、1年前くらいには展示会などに赴いて試着し、予約しておかないと、気に入った振袖に出会えなかったり、前撮りや当日のお支度の予約が希望の日時を取れなかったりするかもしれません。

長期戦の利点に目を向けて~2年前から始まる女の子の成人式準備~

自分の時よりもだいぶ早く始まった娘の成人式準備をどうしたかお話しさせていただきます。

2年前から始まった娘の成人式準備

我が家の場合は、どんなに展示会の案内が来ようとも、肝心の娘が県外におりましたので、帰省するタイミングで行けそうな展示会を調べ、1年前くらい(つまり大学1年生の2月)の展示会で振袖を予約しました。

このタイミングで振袖を決めたことの利点は、次の4つです。

(1)振袖の予約をするときに当日のお支度(着付けとヘアメイク)の時間も予約できるシステムだったので、午後からの式典に合わせて、ちょうど良い時間(9時半~11時頃)を予約することができました。
振袖を決めるのが遅くなればなるほど、当日のお支度時間は朝早すぎる時間しか残っていなくて、式典は午後からなのにお支度は朝6時から、みたいなことになってしまい、着崩れを防いだりするのが大変だそうです(このあたりのシステムはお店によると思うので、お願いするお店にご確認ください)。

(2)狙ったわけではありませんでしたが、決めた振袖がたまたま新作(まだ反物の状態)だったので、娘のサイズに合わせて仕立てていただくことができました。
小柄で華奢な娘なので、大柄な人に合わせて仕立てられた振袖だとキレイに着ることが難しかったかも・・・と思うと、早めの展示会で(たまたまだったとはいえ)新作に決めることができたのは、結果的に良かったことでした。ちなみに、2月の展示会がいちばん新作が豊富だそうです。

(3)1年前の2月に振袖が決まっていたので、余裕を持って前撮りのスケジュールを組むことができました。写真スタジオは、秋頃からは七五三の前撮りで混みますし、夏は暑いし忙しいと娘が言うので、我が家は夏より少し前に前撮りの予約を入れました。
ヘアメイクも写真スタジオも混んでいない時期だったので、お支度から撮影まで、とてもスムーズに進めることができました。

(4)我が家はフルレンタルプランだったのでヘアメイクと着付けは料金に含まれていましたが、髪飾りやネイルは自分で用意しなければならなかったので、美容師さんと髪飾りを相談したり、ネイルをどうするかも、余裕を持って考えられました。

うちの息子の時は、紋付き袴は着ないという本人の意志により大学の入学式で着たスーツを当日着るだけでよかったので、娘の時は、女の子の準備は長期戦で時間もお金もかかるということを痛感しました。

今どきは、何でも自分たちの頃より何でも早くなっていて戸惑いますが、準備に1~2年かけられる利点もあるので、慌てて準備するより良いと思って、早い時期から心づもりをしておいた方が良さそうです。

それぞれの家族の物語~これまでの歩みを親子で再共有できる成人式~

最後に、息子と娘の成人式を経験してみて、今、私が思うことを、お伝えさせてください。

大変でも、終わってみれば良い思い出

息子の時は、住所を移している新成人には成人式の案内が届かないということを知って驚いて慌てふためき、娘の時は、かかる金額の大きさや、長きにわたって準備することに疲れたりもしました。

でも、終わってみれば、写真に残る子ども達の二十歳の姿を見返しては、無事に成人まで育ってくれた喜びと、がんばって準備して良かった、無事に成人式を迎えさせてあげられて良かった、という充実感や達成感がこみあげてきます。

本人不在のなかで進める成人式の準備は、なかなか進まずもどかしい思いをすることもありましたが、離れて暮らす子ども達と、何度もやりとりをしながら、いろんな準備をした日々も、今となっては良い思い出になっているんですよね。

それぞれのご家庭の事情によって、準備にかけられる期間も金額も、当日の過ごし方だって、本当にさまざまなパターンがあると思います。

それぞれの家庭にそれぞれの子育てがあったように、成人式の準備にも、家庭の数だけの物語があり、その準備に費やす期間は、お子さんの成人までに積み重ねた日々を親子で再共有できる素晴らしい期間であり、こうでなければならないという正解はありません。
ただ、私は、自分の成人式と子ども達のそれがあまりに違いすぎたために、自分の経験がまったく活かせず、いちいち慌てふためきながらの準備になってしまったことを、少し残念に思っているのです。
「もっとああすればよかったかな」
とか、
「もっと早くそれを知っていたら、別の選択肢もあったのにな・・・」
などとと思うことが、多々あったんですよね。

なので、悔いなく幸せな成人式を迎えるご家庭が増えるといいなと思い、私なりの成人式の準備を書かせていただきました。
少しでも参考にしていただける部分があったら幸いです。

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