子どものにおいが気になる。体臭の原因と対策を小児外科専門医竹内先生に伺いました

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うちの子、最近においが気になる・・・洗い方の問題だけでなく、病気の可能性もある?においを抑えるには、どんな対策をしたらいい?そんな悩みについて、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

「最近、子どもの体臭が気になるようになってきた。もしかして、洗い方が悪いのだろうか」「何か病気が隠れているのではないか」と不安を感じている保護者の方は、決して少なくありません。子どものにおいが変わったと気づいたとき、原因がわからないまま悩み続けるのはとてもつらいことです。
まず知っておいていただきたいのは、子どもの体臭の多くは、病気ではなく、汗や皮脂、衣類の蒸れ、成長に伴う体の変化などによって起こるということです。子どもはよく動き、汗をかく機会も多いため、ある程度のにおいが生じることは珍しくありません。

一方で、においの原因は「洗い残し」だけではありません。汗をかいた後の過ごし方、衣類や靴の環境、頭皮や皮膚の状態、食生活、思春期に向かうホルモンの変化など、複数の要因が関係します。また、ごくまれに、皮膚の病気や代謝の病気、早い思春期のサインが隠れていることもあります。
本記事では、「洗い方の問題なのか」「病気の可能性はあるのか」という保護者の方の疑問に答えながら、子どもの体臭の原因、家庭でできる対処法、医療機関を受診する目安について、わかりやすく解説します。

子どもの体臭の主な原因とは?

子どもの体臭の原因は、大きく分けると「汗と皮膚の細菌」「成長に伴う変化」「生活習慣や環境」の3つが考えられます。

(1)汗と皮膚の細菌によるもの
体臭の多くは、汗そのもののにおいではなく、汗や皮脂、垢などが皮膚の表面にいる細菌によって分解されることで生じます。
汗をかいた直後はあまりにおわなくても、そのまま長時間過ごすと、わき、首まわり、足、頭皮などでにおいが強く感じられることがあります。特に子どもは活動量が多く、保育園や学校、外遊び、習い事などで汗をかく機会が多いため、帰宅後に「今日は少しにおうな」と感じることは珍しくありません。
足のにおいが気になる場合は、汗だけでなく、靴の中の蒸れも関係します。同じ靴を毎日履き続けている、靴下が汗で湿ったまま過ごしている、靴が十分に乾いていないといった場合、においがこもりやすくなります。

(2)思春期に向かう成長の変化
わきの下などには「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺があります。アポクリン腺から出る汗には、たんぱく質や脂質などが含まれており、これが皮膚の細菌によって分解されると、独特のにおいにつながることがあります。
アポクリン腺の働きは、思春期に近づくにつれて活発になっていきます。そのため、小学校高学年頃から「以前とは少し違うにおいがする」と感じることがあります。これは、成長に伴う自然な変化の一つです。
ただし、体臭だけで「思春期早発症」と判断することはできません。女の子で8歳未満、男の子で9歳未満に、体臭に加えて、陰毛やわき毛が生える、にきびが増える、身長が急に伸びる、女の子で乳房がふくらむ、男の子で精巣が大きくなるなどの変化がある場合には、小児科で相談すると安心です。

(3)食事や生活習慣の影響
食事の内容によって、一時的に体臭が強く感じられることがあります。にんにく、玉ねぎ、香辛料の多い食事、脂っこい食事などは、においに影響することがあります。
ただし、体臭が気になるからといって、特定の食品を極端に制限する必要はありません。子どもの成長には、たんぱく質や脂質も大切です。肉類や揚げ物に偏りすぎず、野菜、海藻、豆類、魚なども取り入れながら、全体としてバランスのよい食事を意識しましょう。
また、緊張やストレスによって汗が増える子もいます。発表会、試験、習い事、学校生活などで緊張する場面が多いと、汗をかきやすくなり、においにつながることがあります。

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