子どものマウントは大人とは違うの?心理と対応方法について幼稚園園長の視点から解説します

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集団になると、子どもの間でもマウントを取り合うようになるけど、どんな心理が働いているの?子どもにもマウントを取る行為が発生することがあるけれど、どうしてそんなことになるの?その時はどんな対応をするのがいいんだろう?そんな疑問について、志のぶ幼稚園園長の岡秀樹さんからご自身の経験を交えたお話を伺いました。

子どものマウント行動

大人の世界でマウントを取る場合は、言動にて優位性を示すことが多いですが、子どもの世界ではどうでしょうか。

子どもは、さまざまな体験を積み重ねながら、事象に対する感情が芽生え感受性を育んでいきます。
そして、その次の段階では「知りたい」という探究心へと昇華し、そして「聞いて聞いて」「見て見て」と意思の伝達が行われます。
大人の世界では優位に立つ為にマウントを取ることがしばしば見受けられますが、子どもの世界でのマウントは、意思の伝達をする際に見られる表現行動だと考えます。
では、子どもの世界でマウントを取ることはよくないことなのでしょうか。
園庭で通り抜け鬼をしていた時です。鬼役の保育士から年長男児Aが1人だけわざと捕まろうとします。周りの子どもたちは思いっきり逃げているから、わざと捕まろうとしているAを見て良い気はしません。
この時Aにとってマウントを取ることは、鬼である保育士に、自分のことだけを見てもらいたい、それとも鬼に捕まり自分が次の鬼になる、もしくはその両方でしょうか。
つまり捕まえてもらい鬼になることで、承認欲求を満たすことになるのです。

大人は「全力で逃げる」を肯定することが大切

その場面に保育者が関わると「みんなは思いっきり逃げているのだからわざと捕まろうとするのはズルいよ」とつい言ってしまいがちです。
この時に大切なのは、思いっきり逃げている子どもたちを肯定すること。そしてAと向き合うには、全力でAを捕まえることだと考えます。
「わざと捕まる」を否定するのではなく「全力で逃げる」を肯定し、次の展開へ導くのです。
元来、鬼ごっこは誰かがやりたい時に音頭を取り、やりたい方法で鬼を決め、やりたい鬼ごっこがスタートします。リーダーシップとマウントを取ることは紙一重です。
マウントは1人ぼっちではとれません。他者の存在があることが前提であり、子どもの世界でマウントを取ることは、他者を受け入れるまでの過程であり、mountの訳の一つである「登る」という意味合いが含まれることになります。
弁護士が裁判でマウントをとられてばかりだったらどうなるでしょうか。
マウントを取ることで誰かを助け守ることもあります。
マウントを取ることを否定するのではなく、マウントを取ることで周囲の者にどのような影響を及ぼすのか、子どもと一緒に考えてみてはいかがでしょう。

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