
食いしばりが歯にどんな影響を?
歯を強くかみしめると、想像以上に大きな力が歯にかかります。長く続くと、歯の表面を守っているエナメル質(歯の表面の硬い部分)が少しずつ削れたり、歯ぐきが下がりやすくなったりします。こうした変化はすぐには気づきにくいのですが、少しずつ歯を弱くしていきます。
子どもでも知覚過敏になるの?
歯のエナメル質や歯ぐきが傷んでしまうと、その下にある「象牙質(ぞうげしつ)」という部分が外に出やすくなります。象牙質には神経につながる細かい管が通っているため、冷たいものや甘いものが触れると「キーン」としみる感覚が起こります。
知覚過敏というと「大人の歯の悩み」というイメージがあるかもしれませんが、子どもでも知覚過敏になることがあります。
子どもの歯は、大人の歯に比べてエナメル質が薄く、まだしっかりと強くなっていません。そのため、強い食いしばりや歯ぎしりがあると、大人よりも早く影響を受けます。また、生え替わったばかりの永久歯は特にデリケートでエナメル質が完全に硬くなるまで時間がかかるので、この時期は知覚過敏の症状が出やすい傾向があります。
こんなときは注意!子どもの知覚過敏サイン
子どもは自分の歯の違和感をはっきり言葉にできないことも多いです。以下のような様子が見られたら、知覚過敏のサインかもしれません。親御さんが気づきにくいこともあるので、ちょっとした変化に気を配ってあげると安心です。
●アイスや冷たい飲み物を嫌がる
●歯磨きのとき「しみる」と訴える
●食べ物をかむとき特定の歯を避ける
今日からできる!知覚過敏の予防ポイント
歯ブラシはやわらかめを使用
硬い歯ブラシだと歯や歯ぐきを傷つけやすいので、子どもにはやわらかめの歯ブラシがおすすめです。
力を入れすぎず、やさしく磨く
歯は強く磨けばきれいになるわけではありません。鉛筆を持つくらいの力で、やさしく小刻みに動かすのがポイントです。
フッ素入りの歯磨き粉で歯を守る
フッ素には歯を強くして、酸に溶けにくくする効果があります。毎日の歯磨きで取り入れることで、知覚過敏やむし歯の予防につながります。
歯ぎしり・食いしばりをやわらげる工夫
食いしばりは、すぐにやめられるクセではありませんが、少しずつ工夫していくことで歯やあごへの負担を減らすことができます。
生活習慣を見直す
リラックスする時間をつくる。ストレスや緊張が続くと、無意識に歯をかみしめてしまいます。本を読んだり、お風呂でゆっくりしたりして、気持ちを落ち着ける時間を持つことが大切です。
日中のクセに気づく。勉強や遊びに夢中になっているとき、歯をぎゅっと食いしばっていないか、親御さんが声をかけてあげるのも効果的です。
就寝中の対策
夜眠っている間は、自分でコントロールするのが難しいもので、歯医者さんでオーダーメイドのマウスピースを作ってもらう方法があります。マウスピースをつけて寝ることで、歯やあごにかかる力をやわらげ、歯のすり減りや痛みを防ぐことができます。ただし、子どもは成長の途中なのもあるため小児用のマウスピースは、歯科医の指導で必要な場合のみ使用して下さい。
まとめ
食いしばりや歯ぎしりは、子どもにもよく見られるクセです。最初は小さな習慣かもしれませんが、長く続くと歯や歯ぐきに負担がかかり、知覚過敏や歯のすり減りの原因になることがあります。子どもの歯はまだ柔らかく、永久歯に生え替わったばかりの歯は特にデリケートです。そのため、日々のちょっとしたケアや生活習慣の工夫がとても大切です。
●歯磨きはやさしく、やわらかめの歯ブラシとフッ素入り歯磨き粉を使う
●日中の食いしばりや姿勢に気づくように声をかける
●リラックスできる時間をつくる
●必要に応じて、歯科でマウスピースを使う
これらを無理なく続けることで、歯やあごを守りながら、子どもの快適な毎日をサポートすることができます。もし、歯がしみる、痛がる、眠りが浅そう、顎が痛いなどの症状が見られたら、早めに歯医者さんに相談することが安心です。
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