子どもの食いしばりが気になる時は?セルフチェックとおすすめの5つのケアをお教えします

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上の歯と下の歯は離れてるのが普通

食事や会話をしていない安静時、 唇は閉じており、 上下の歯はほんのわずかに離れているのが自然な状態(安静空隙)です。
上下の歯が接触している時間は、 食事や会話を含めて1日20 分ほどが目安。これを大きく超えて長時間接触していると、 「上下歯列接触症(TCH)」 という癖になりやすく、 顎や歯に負担を与えます。

お家で気づける!セルフチェックリスト

●口を閉じていても上下の歯が触れている
●集中している時に口元や顎に力が入っている
●朝、口や顎を触っている・気にしている様子がある
●舌や頬の内側に歯型がついている
●食事中に「歯が痛い」 と言うことがある
●スマホやタブレットで姿勢が悪くなりがち
●頬杖やうつ伏せ寝をよくしている
●鼻炎や口呼吸で口が開いていることが多い
●睡眠中にいびきや呼吸が止まる/眠りが浅いように見える
●日中に落ち着きがなかったり集中力が続かなったりする様子がある
※ 複数当てはまる場合は、 生活習慣の見直しや歯科での相談をおすすめします。

ご家庭でできる5つのケア

姿勢を正す:
座った時は足を床に、 背筋をまっすぐ。 スマホは目の高さで。
顎をリラックス:
耳の下をやさしくマッサージ。
鼻呼吸を習慣に:
舌は上あごにつけて低位舌を防止。
歯磨きはやさしく:
毛先を軽く当て、 力を入れすぎない。 知覚過敏が気になる場合は、 市販の知覚過敏用歯磨剤もありますが、 お子さんが使う際は必ず歯科で相談してからにしましょう。
ストレスケアを取り入れる:家で安心して過ごせる時間や、 軽い運動・親子の会話でリラックスを意識しましょう。

ミニコラム:ストレスケアのコツ

ストレスや緊張は、 無意識に歯を食いしばる原因の一つです。 特にお子さんは環境の変化や人間関係での小さなストレスを溜めやすく、 自分から上手く発散できないことも。
ご家庭でできる工夫としては、
〇就寝前に今日の出来事を少し話す「おやすみトーク」
〇軽いストレッチや深呼吸を一緒に行う

家でのんびりできる趣味や遊びの時間を確保などがあります。 こうした時間は気持ちを落ち着けるだけでなく、 夜間の食いしばりや歯ぎしりの軽減にもつながります。

専門家に相談すべきタイミング

〇歯がしみる症状が続く
〇歯の欠け・すり減りが見られる
〇チェックリストの複数項目に当てはまる
〇口呼吸や開口癖、 睡眠中の呼吸異常が続いている

扁桃腺やアデノイドの肥大、 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は耳鼻科や睡眠外来への相談も検討を。歯科や小児歯科での診察に加え、 場合によっては耳鼻科や姿勢の専門家との連携も有効です。

まとめ

食いしばりや知覚過敏は、 ただのクセではなく、 姿勢や呼吸、 日々の習慣とも深く関わっています。ご家庭でできる小さな工夫から始めて、 歯と顎の健康をしっかり守りましょう。
気になることがあれば、 早めに専門家に相談して安心してケアすることが大切です。

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