夏場やレジャーでプールに入る際、コンタクトレンズをつけたまま水に入ろうとしていませんか?実はこれ、医師からはおすすめできない方法です。今回は、ミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生が、コンタクトレンズでプールなどに入ってはいけない理由と、安全に水泳を楽しむためのおすすめ代替アイテムなどを分かりやすくお話しします。

夏休みになると、家族でプールや海水浴、温泉へ出かける機会が増えます。普段コンタクトレンズを使用している方の中には、「少しだけなら大丈夫?」「子どもがコンタクトレンズをしたままプールに入っても問題ない?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
プールや海では、ソフト・ハードを問わず、コンタクトレンズを装用したまま入ることはおすすめできません。温泉やお風呂、サウナでも同様です。
コンタクトレンズは目に直接触れる医療機器です。特にソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、プールや海、水道水などに触れると、水に含まれる細菌や微生物がレンズに付着しやすくなります。また、水分や熱の影響でレンズが変形したり、角膜(黒目の表面を覆う透明な膜)に細かな傷がついたりすることがあります。そこから細菌などが入り込み、感染症を引き起こす原因になることがあります。
中でも注意したいのが「アカントアメーバ角膜炎」です。アカントアメーバは、川や沼だけでなく、水道水や洗面所など身近な環境にも存在する微生物で、コンタクトレンズを装用している方が感染しやすいことが知られています。強い目の痛みや充血、涙が止まらない、見えにくいなどの症状が現れ、治療が長期間に及んだり、視力に影響が残ったりすることもあるため、何より予防が大切です。
また、「温泉なら安心」と思われがちですが、水道水を温めた人工温泉でも天然温泉でも、細菌が付着したり、水分や熱の影響でレンズが変形したりする可能性があります。そのため、温泉はもちろん、お風呂やサウナでもコンタクトレンズは外して利用することをおすすめします。海外旅行でも、水道水の衛生環境は国によって異なるため、コンタクトレンズをつけたままの入浴やシャワーは控えたほうが安心です。
子どもや保護者におすすめの代替方法
水遊びや温泉を楽しむ際は、コンタクトレンズ以外の方法を選ぶことがおすすめです。
プールや海では、度付きゴーグルを使用すれば、視界を確保しながら目に直接水が入るのを防ぐことができます。お子さん用だけでなく、大人向けの度付きゴーグルも販売されているため、普段コンタクトレンズを使用している保護者の方にもおすすめです。
また、温泉やお風呂では眼鏡を使用すると安心です。最近では曇りにくい加工が施された入浴用眼鏡も販売されており、「景色を楽しみたい」「足元が見えないと不安」という方にも役立ちます。
「少しだけだから」とコンタクトレンズをつけたまま過ごすよりも、その場面に合ったアイテムを活用することが、目のトラブルを防ぐことにつながります。
どうしてもコンタクトレンズを使いたい場合は?
旅行先などで、やむを得ずコンタクトレンズを使用したい場合は、感染リスクをできるだけ減らす工夫が大切です。
まず、使用後すぐに処分できる1DAYタイプのコンタクトレンズを選びましょう。プールや海の水に触れたレンズは、細菌や微生物が付着している可能性があるため、再使用は避けることが望ましいです。
また、目に直接水が入らないよう、度付き・度なしを問わずスイミングゴーグルを着用しましょう。ゴーグルを使用していても完全に水の侵入を防げるわけではないため、プールや海から上がった後は、できるだけ早くレンズを外し、新しいレンズに交換してください。
なお、コンタクトレンズを水道水で洗うことは避け、必ず専用の洗浄・保存液を使用しましょう。誤った洗浄方法は感染症のリスクを高める原因になります。
こんな症状があれば早めに眼科へ
プールや海、温泉の後に、目の強い痛みや充血、目やに、見えにくさ、光をまぶしく感じるなどの症状がある場合は、自己判断せず早めに眼科を受診してください。特にコンタクトレンズを装用したまま水に入った後に症状が現れた場合は、感染症の可能性も考えられます。
夏のレジャーは家族の大切な思い出になります。だからこそ、目の健康を守るためにも、水辺や入浴時はコンタクトレンズを外すことを基本とし、必要に応じて度付きゴーグルや眼鏡を活用しましょう。少しの心がけが、大切な目を守り、ご家族皆さんが安心して夏を楽しむことにつながります。
※記事構成の整理および校正に一部生成AIを使用しています。ファストチェックは医師により確認・監修を行っています。
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