
(3)家族歴(血のつながった家族にアレルギー体質の人がいる)
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症も)などのアレルギー疾患は遺伝しやすい体質ともいわれています。アレルギー体質の両親を持つお子さんや兄弟、姉妹にアレルギー体質がいるお子さんは注意が必要になります。
昔、アトピーといわれた、子どものころに喘息といわれたなどもアレルギー体質を疑うことになります。また、アレルギーの発症には環境による影響も大きく作用します。
ですから、アレルギーの原因(ダニ、花粉など)・種類(アトピー、喘息、鼻炎など)や症状のひどい・軽いがそのまま遺伝するわけでもありません。
(4)検査(正確な診断をするために必要な検査)
診断のための検査には大きく2つあります。
1つ目はアレルギーを詳しく調べる検査で、2つ目はアレルギー以外の病気を除外する検査です。 アレルギーを詳しく調べる検査で一番知られているのは血液検査です。実は誤解されやすい検査でもあります。アレルギーになりうる体質であるかを調べる検査であり、この結果だけでアレルギーのある、なしを判断する検査ではありません。 検査で陽性になればアレルギーであるというものではなくて、疑わしい症状があり、検査が陽性であれば、そこで原因が確定したとなるのです。
例えば、スギ花粉の時期にアレルギーを疑う症状があって、スギ花粉抗体が陽性であれば、スギ花粉症確定となりますが、スギ花粉飛散の全盛期にアレルギー症状がないのに、スギ花粉抗体が陽性の場合は、スギ花粉症が発症する前の予備群ということになります。検査結果と症状を合わせて診断することが大切です。
次に2つ目のアレルギー以外の病気を除外する検査ですが、これは鼻鏡検査が基本になります。簡単にいうと鼻の中を観察する検査です。よくあるアレルギー以外の鼻の病気は風邪や鼻中隔弯曲症などの鼻腔の形態異常です。
風邪が長引くと副鼻腔炎という風にいわれているかもしれません。鼻鏡検査ではっきりしなければ、鼻腔ファイバースコピー検査や副鼻腔レントゲン検査なども必要になってきます。ここで複雑になってしまうのが2つ、3つの病気の合併です。
元々、鼻中隔弯曲症があって、花粉症でもあり、風邪(副鼻腔炎)もあるなんて場合です。
お父さんやお母さんに何かアレルギー(花粉症を含めて)があれば、お子さんに花粉症があると思うかもしれません。まずはお父さんお母さん自身がアレルギー体質なのかを知ることから始まります。そうすれば、お父さんやお母さんもしっかり治療ができますし、お子さんも花粉症かもと思えて、早期発見の近道となります。
令和の今、花粉症は子どもでもよく遭遇する病気です。だからこそ、子どもの将来のためになんとなくの診断、治療ではなく、お子さんに気になる症状があれば、耳鼻咽喉科もしくはアレルギー専門医を受診しましょう。特にお子さんにはきちんとした診断・治療をしてあげたいものですね。専門医の立場からもそうあってほしいと考えています。
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