インフルエンザでよく聞く「A型」「B型」の違いってなに?期間や症状の違いはあるの?両方かかったりする?そんな疑問について、浅草橋西口クリニックMo院長の頴川博芸先生にお話をお伺いしました。

インフルエンザウイルスは、その抗原性の違いによって大きくA型、B型、C型に分類されますが、人間社会で大きな流行を引き起こし、私たちが特に注意すべきなのはA型とB型の2種類です。これら2つのウイルスは、感染した際に現れる症状の激しさや流行する時期、そしてウイルスとしての生存戦略において、それぞれ独自の個性を持っています。
パンデミックを起こしやすい「A型インフルエンザ」
まず、冬の訪れとともに真っ先に猛威を振るうのがA型インフルエンザです。
A型は、ウイルスの表面にあるタンパク質の組み合わせによって「H1N1型」や「H3N2型」といった無数の亜型が存在するのが最大の特徴です。このウイルスは非常に変異しやすく、毎年のように少しずつ形を変えて襲ってくるため、一度獲得した免疫が通用しにくいという厄介な性質を持っています。
また、ヒトだけでなく鳥やブタといった動物にも感染するため、異なる種の間でウイルスが混ざり合い、全く新しい「新型」が誕生するリスクを常に孕んでいます。
そのため、A型は短期間で爆発的に感染が広がる「パンデミック」の原因となりやすく、38度から40度に達する急激な高熱や、激しい関節痛、筋肉痛といった全身症状を伴うことが多いのが特徴です。
流行が長引きがちな「B型インフルエンザ」
一方で、A型の流行が少し落ち着きを見せ始める2月から3月頃、いわば「春先の居残り組」として現れるのがB型インフルエンザです。 B型はA型とは対照的に、感染対象がほぼヒトに限定されており、ウイルスの変異スピードも比較的緩やかです。そのため、A型のような世界規模の大流行を引き起こすことは稀ですが、地域単位で長い期間流行を続ける傾向があります。
症状については、A型ほどの超高熱には至らないケースもありますが、B型特有の特徴として、腹痛や下痢、嘔吐といった消化器系の症状が出やすい点が挙げられます。熱がそれほど高くなくても、お腹の風邪のような症状が長引く場合はB型を疑う必要があります。
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