子どもの人見知りがひどい時は?自信を育む関わり方について小児科医石井先生にお伺いしました

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人見知りの我が子。もう少し積極的になってもらうと嬉しいけれど、無理に押し出すのは逆効果?どんな風に接すれば良い?そんな疑問について、小児科専門医であることびあクリニック恵比寿院の石井知愛子先生からアドバイスをお伺いしました。

「うちの子、人見知りが激しすぎて固まってしまう・・・」極端に内向的なお子さんへの親の寄り添い方

「公園で他の子に話しかけられると、私の後ろに隠れて固まってしまう」
「お店で店員さんに『ありがとう』が言えず、もじもじしている」
「新しい環境に馴染めず、いつも一人でいるみたい・・・」

お子さんの極端な人見知りや内向的な性格に、心配になっている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「このままで大丈夫だろうか」「親としてどう関わればいいの?」と、不安になりますよね。しかし、焦る必要はありません。内向的であることは、その子の個性であり、決して悪いことではないのです。大切なのは、その子の気質を理解し、その子に合ったペースで成長を見守ってあげることです。

なぜ?「極端な内向性」の背景にあるもの

まず理解したいのは、強い内向性や人見知りは、本人の「やる気がない」からでも、親の育て方が原因でもない、ということです。多くの場合、その子が生まれ持った「気質」が大きく関係しています。内向的な子どもには、外向的な子どもにはない、生まれつきの素晴らしい長所がたくさんあります。

<内向的なお子さんの主な特徴と強み>
●生まれ持った自己決定力と主体性
人の意見に流されず、自分で考え、自分で決める力を持っています。幼少期は頑固に見えるかもしれませんが、納得すると自ら方針転換したり、目標に向かってコツコツ努力を続けられたりする性質もあります。
●豊かな内面世界と観察力
自分の世界を持ち、気になることがあるとじっくり観察し、独創的な遊びや表現を生み出すことができます。他の人が気づかないような細かい点にもよく気づきます。
●人に流されない誠実さ
自分の意見や価値観を大切にするため、安易に周囲に流されることがありません。人に合わせたり、思ってもいないことを言ったりするのを嫌う、誠実さがあります。
●集中力と探究心
興味を持ったことには高い集中力で取り組み、学習や創作活動でその力を発揮します。
●質の高い人間関係
友人の数は多くなくても、信頼できる友人と長く深く付き合う傾向があります。

内向的な子は、物事をじっくり考え、深く感じ取ることができるという長所を持っています。まずは「この子は、そういう素敵な個性を持っているんだ」と、ありのままを受け止めてあげることが、サポートの第一歩です。

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