子どもの立ちくらみが心配。対策について小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

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子どもが立ちくらみをするようになった。これって貧血でいいの?立ちくらみをおこさないためには、どんな対策方法がある?そんな疑問について、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

「うちの子、朝礼で倒れて貧血だって言われたんです」
「最近、立ちくらみが多いみたいで貧血でしょうか?」

診察室では、保護者の方からこのようなご相談をよく受けます。一般の方にとって「貧血」という言葉は、立ちくらみやめまい、失神といった症状を指して使われることが多いようです。しかし、これらは医学的には「起立性低血圧」と呼ばれる状態であり、血液の病気である「貧血」とは根本的に異なります。

この記事では、お子さまを持つ保護者の皆さまに、医学的に正しい「貧血」の知識と、ご家庭でできる対策について、分かりやすく解説します。

「貧血」と「起立性低血圧」は別物

まず大切なのは、言葉の整理です。皆さんが普段「貧血」と呼んでいる症状の多くは、急に立ち上がった時などに脳への血流が一時的に不足することで起こる「起立性低血圧」です。これは自律神経のバランスの乱れなどが原因で起こるもので、血液そのものに異常があるわけではありません。

一方、医学的な「貧血」とは、血液中のヘモグロビンという物質が少なくなった状態を指します。ヘモグロビンは赤血球の中にあり、全身に酸素を運ぶという非常に重要な役割を担っています。このヘモグロビンが減ってしまうと、体は酸素不足に陥り、様々な不調を引き起こします。

なぜ子どもが貧血になるの?

子どもの貧血で最も多いのは、ヘモグロビンの材料となる鉄分が不足することで起こる「鉄欠乏性貧血」です。 子どもは体の成長が著しいため、大人よりも多くの鉄分を必要とします。

乳児期(生後6ヶ月以降):お母さんからもらった鉄分の蓄えがなくなる時期
幼児期:好き嫌いによる偏食で鉄分が不足しやすい
思春期:急激な体の成長や、女子の場合は月経の開始により鉄分の需要が増大

これらの時期は、食事からの鉄分摂取が追いつかなくなり、貧血になりやすいタイミングと言えます。

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