子どもの歯みがき、どうやってやるのが正解?何に気を付ければいいの?
そんな悩みについて、千葉センシティ矯正歯科 歯科衛生士長の石川志乃さんからお話を伺いました。
子どもに虫歯になって欲しくない!!!そう思われる保護者様は少なくないはず。
虫歯にならないためには・・・で思いつくのは「歯みがき」かと思います。
2児の母(1歳、3歳)で歯科衛生士の私が歯みがきのコツやポイントについてお話していきたいと思います。
年齢別、歯みがきのコツや、チェックすべきポイント
・0~1歳:乳歯が生えそろう前
この時期は歯ブラシに慣れてもらうことが大切。遊びでもいいので歯ブラシを持たせたり、歯に歯ブラシをあててみたりしてみましょう。
この時大切なのが、必ず「笑顔で」行いましょう。「歯ブラシしなきゃ!!」と必死になりすぎて顔が怖いと歯ブラシがいやになってしまいます。この時期は歯ブラシが楽しいものと思える雰囲気づくりを心がけましょう。
ママやパパが歯ブラシしているところ見せるのも良いと思います。歯ブラシってパパとママも口にいれてるし、怖くないもの、と認識してくれます。
2~3歳:乳歯が生えそろう頃
この頃になると自分で歯みがきしていたり、自分で歯みがきする!と言い出したりする時期です。
お子さんご自身で歯ブラシしていたとしても仕上げみがきは必須です。
仕上げみがきのときに必ずフロスも行ってください。
フロスをお子さんに持たせて遊び感覚で行うのもとても良いです。
私の息子もデンタルフロスを2歳ごろから渡して遊び感覚で使わせており、今では食べかすが歯と歯の間につまったりすると「フロスしてー」と自分から言ってきます。
歯と歯の間は虫歯になりやすい場所です。歯ブラシが届かないため、フロスで清掃することが必須となります。
この頃からデンタルフロスを使用すれば習慣となり、年齢が大きくなってもデンタルフロスを使用することが当たり前になっているはずです。
4~5歳:乳歯が生えそろった後
引き続き仕上げみがき、フロスも使用しましょう。
お子さんがフロスを使える場合は、ご自身でもフロスを使用してもらいましょう。
また、フッ素入りの歯みがき粉を使用しましょう。
フッ素濃度:1,000ppmまでのもの
量:歯ブラシの先に5mm程度(グリンピース程度)
6~9歳:永久歯が生え始める頃
仕上げ磨きがまだまだ必要な時期です。
フッ素濃度:1,400-1,500ppm
量:歯ブラシ全体(2cm程)
永久歯の奥歯で一番初めに生える第一大臼歯(6歳臼歯)は、一番奥に生えていたり、歯茎が半分かぶっていたりで歯ブラシしづらいです。
こういう場合はワンタフトブラシを使用しましょう。
生えたての永久歯は幼若で虫歯になりやすい上に歯ブラシしづらいですが、虫歯を予防するためにワンタフトブラシなどを使用し、ていねいに清掃しましょう。
9~11歳:永久歯に交換する頃
デンタルフロス必須です。
フッ素入りの歯みがき粉は引き続き使用しましょう。フッ素濃度・使用量は6歳以降と同じで大丈夫です。
乳歯が残っているので、みがき残しがないか時々チェックが必要です。
この頃になると、親が行うお口のチェックを嫌がるケースも多いので歯科医院での定期健診を利用し、担当歯科衛生士に指摘してもらうのが効果的だったりします。
12~16歳:永久歯が生えそろった後
このくらいになれば、お子さん自身でデンタルフロスが使いこなせるようになっている時期です。
歯科医院の定期健診も利用しましょう。
また、フッ素入りの歯みが粉は引き続き使用しましょう。
今回は子どもの歯みがきを中心にお話しました。虫歯を予防するために歯ブラシをていねいに行うことや、フッ素入れの歯みがき粉を使用することは、とても大切なのですが、日常で口にする物(食生活)も虫歯に大きく関わってきます。小さいころからどういうものをどのように食べると虫歯になるのかを、日頃からお子さま自身にすりこんでいくことも必要かなと思います。
[執筆者]
石川志乃
歯科衛生士
卒後は予防業務メインのクリニックで勤務する。
東日本大震災の際に歯科衛生士としてボランティアに入った際、訪問診療に興味を持ち、訪問診療を学ぶ。その後は訪問診療と予防業務をこなしつつ、後輩の育成を行う。
また、2児の母となり、自身の子どもの肌トラブルをきっかけに栄養についても学ぶ。
現在は、所属クリニック「千葉センシティ矯正歯科」にて虫歯や歯周病予防の一環として、経験やキャリアを活かした栄養指導を行っている。
<保持資格>
歯科衛生士免許
オーソモレキュラー・ニュートリション・プロフェッショナル11期 認定栄養カウンセラー
第二種滅菌技師
Janos第二種歯科感染管理者
センシティ矯正歯科
千葉院
https://chiba-kyousei.jp/
豊洲院
https://toyosu-kyousei.jp/