子どもにも「冬バテ」ってあるの?家庭でできるケアについてクリニック院長の中澤先生にお伺いしました

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今日からできる家庭のケア(子どもにも応用OK)

○規則正しい生活と『朝の光』
起床時刻を一定にし、朝は必ず光を浴びるのが基本。外に出られない日は、カーテンを開ける・部屋を明るくするだけでもリズムが整い、セロトニン分泌やビタミンD産生を助けます。

○バランスの良い食事
主食・主菜・副菜・乳製品・果物を意識し、特にセロトニンの材料(トリプトファン)を含む大豆製品・乳製品、野菜などを取り入れましょう。年末年始の甘いもの・炭水化物の摂り過ぎには注意を。

○ストレッチや運動
軽い運動には気分を明るくしストレスを軽減する効果があり、血行促進で冷え対策にもつながります。親子での散歩や体操がおすすめです。

○入浴でリラックス
ぬるめのお湯に浸かると副交感神経が優位になり睡眠の質が向上します。就寝2〜3時間前の入浴が目安。熱すぎるお湯は交感神経を高ぶらせるため避けましょう。

○必要に応じた栄養補助
行事続きで食事が乱れがちな時は、サプリメントやビタミン剤で不足分を補う選択肢もあります(例:ビタミンB群など)。ただし自己判断での過量摂取は避け、特に子どもに使う際は年齢や用量の注意を確認し、迷う場合は医師・薬剤師へ相談を。

こんなときは受診を

◎強い気分の落ち込み・無気力が続く、学校・園生活に支障が出ている
◎睡眠障害(夜眠れない/日中に強い眠気が続く)が目立つ
◎過食が止まらない、短期間での体重変化が大きい
◎冬の不調が2シーズン以上繰り返す、または症状が強い

まとめ

冬バテは、日照不足・寒さ/寒暖差・食生活の乱れが重なって起きる冬特有のコンディション不良です。朝の光・生活リズム・バランス食・軽い運動・入浴という基本を家族で整え、必要時はサプリ等も活用。改善しない、繰り返す、症状が強い場合はためらわず医療機関へ相談してください。

参考:
アリナミン製薬「教えて先生」健康サイト:冬に生じる体の不調『冬バテ』とは-症状や対策・解消法を解説(監修:桒原晶子 先生)

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