子どものフケが気になるけど、もしかして洗い方が足りてない?改善するにはどんな方法がある?他の病気の可能性は?そんな悩みについて、今回はたけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

子どもの髪をとかした時、肩にパラパラと白いものが落ちたり、黒っぽい服にフケがついていたりすると、「ちゃんと洗えていないのかな?」「皮膚の病気?」と心配になりますよね。
実は、子どもの頭のフケは珍しいことではありません。特に乾燥しやすい季節や、汗をかきやすい時期、シャンプーの方法などによって、一時的に増えることがあります。一方で、なかには皮膚炎などの病気が隠れている場合もあり、「様子を見てよいフケ」と「受診した方がよいフケ」を見分けることが大切です。
今回は、子どものフケの原因や家庭でできるケア、受診の目安についてわかりやすく解説します。
フケとはそもそも何?
フケは、頭皮の表面の皮膚がはがれ落ちたものです。皮膚はもともと一定の周期で生まれ変わっており(ターンオーバー)、古くなった皮膚が自然にはがれ落ちること自体は正常な反応です。ただし、何らかの刺激で頭皮の状態が乱れると、皮膚が急いで生まれ変わるようになり、目立つフケが増えてしまいます。
子どものフケはなぜ出るの?原因を知ろう
フケには大きく分けて「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類があります。乾性フケはカサカサして細かく、肩にパラパラと落ちやすいのが特徴です。脂性フケはベタベタしてやや大きめで、頭皮や髪の毛にへばりつくような質感があります。それぞれ原因が異なるため、どちらのタイプかを見極めることがケアの第一歩になります。
乾燥によくあるフケ
最もよくある原因のひとつが、頭皮の乾燥です。特に冬場は空気が乾燥しやすく、頭皮もカサカサになりやすくなります。また、熱いお湯で洗う習慣、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、ゴシゴシと力強く洗うことなども、頭皮のうるおいを奪い、乾性フケを増やす原因になります。
汗や皮脂による刺激
子どもは大人より汗をかきやすく、頭皮の汗腺の密度も高いため、頭が蒸れやすい特徴があります。汗をかいたまま長時間過ごしたり、シャンプーの洗い残しがあると、頭皮が刺激を受けてフケが増えることがあります。夏場やスポーツ後に悪化する場合は、このタイプが考えられます。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
乳児から思春期前後の子どもでみられることがある皮膚の炎症です。黄色っぽいベタベタしたフケや、頭皮の赤みを伴うことが特徴です。乳児では「乳児脂漏性湿疹」として知られており、頭皮にかさぶたのようなものが付着することがあります。
思春期に差しかかる年齢になると、ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になります。頭皮に皮脂がたまると、皮膚に常在する「マラセチア菌」というカビの一種が増殖しやすくなります。このマラセチア菌は皮脂を栄養として増え、頭皮に炎症を引き起こすことが知られています。また、ビタミンB群の不足や食生活の乱れ、睡眠不足なども皮脂の過剰分泌に影響する可能性があるとされています。
アトピー性皮膚炎などの湿疹
もともと肌が弱い子では、頭皮にも湿疹が出ることがあります。頭をかゆがる、頭皮に赤みがある、耳の後ろや首も荒れているといった場合には、湿疹が関係している可能性があります。
まれに真菌(カビ)感染
頻度は高くありませんが、「頭部白癬(とうぶはくせん)」というカビの感染症でフケのように見えることがあります。一部分だけ髪が抜ける、円形に広がる、強いかゆみがあるといった場合には注意が必要です。
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