勉強をやろうと思っても、勉強のやり方が分からない、どこから手を付けたらいいのか分からない・・・そんなお子さんの悩みについて、今回は、公立高校での教員経験や20年以上の学習塾での指導経験もある、ANNIE.. GLOBAL EDUCATION取締役の小野田容子さまにお話を伺いました。

勉強をした方がいいとは分かっていても、実際に何から手を付けていいのか分からないから進まない、そんな悩みを持つ子どもたちが多くいると思います。
そんな子どもたちへ、どのような声掛けをしたらいいのでしょうか?
どうやって勉強をしたらいいのか分からない!そんなときは「宿題」を有効活用しよう
まず、勉強のやり方が分からない、という子どもたちの多くは、勉強の仕方を色々試しているというよりは、それまでに勉強に「きちんと」取り組んできたことがない場合が多いです。
そんな子どもたちに始めてもらいたいのが、学校の宿題を「きちんと」行うことです。勉強を「きちんと」行うことを習慣づけるためには宿題を利用することがとても有効です。
宿題を丁寧にやる習慣を身に付ける
子どもたちに「宿題やった?」と声掛けをした際に、「もう終わったよ。」という返答だとしても、「きちんと」という状態になっているのかを一緒に考えてみるのもよいかもしれません。
きれいな文字で書けていますか? 採点は丁寧に行いましたか?
分からないところは自分で調べてもらい、確認しておきましょう。計算問題であれば何度も解きなおしをしてみましょう。暗記が必要であれば、何度も繰り返し行いましょう。おなじ問題が出てきたら満点を取れるぐらいの理解をしておきましょう。
このように、宿題を使って、勉強の質をあげるようにしてみましょう。
勉強を作業としてただ単に終わらせる、ということではなく、学習内容で分かるところと分からないところを明らかにしながら進めていくことが大切なんだ、ということを子どもたちが理解して、そこを習慣化してもらうことが大切です。
宿題を通して勉強の質を上げていくことを学習した子どもたちは、次第に自分は何が分からないのかが、分かるようになります。「この部分が分かっていないから教科書をもう一度読み直してみよう」とか、「この部分が暗記できていないから何回も自分でテストをして確認する必要があるな」など、宿題を丁寧にやる学習習慣が身についたころには、自分でそれを解決するような勉強の方法もわかってきます。
また、このように勉強する際に自分と向き合って分かっているところ、分からないところの区別をしっかりすることにより、勉強がただの作業のように時間を費やされていくから、時間をより有効的に使った勉強が出来るようになります。学習習慣は「何」を勉強するのも大切ですが「どのように」勉強するのかを身に付けるのがとても大切です。
このような学習習慣は小さいころから身に付けて将来に活かすことが出来ますので、いちど親子で宿題を一緒にやってみることもおすすめです。