点数が上がらないのは勉強量のせい?3つの原因と家庭でできる工夫を元小学校教諭が解説

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家庭で取り組めること

○教科書を閉じて、何も見ずに思い出す時間をつくる
やり方は単純です。一ページ読んだら教科書を閉じて、覚えていることを白い紙に書き出す。書けなかったところだけ、もう一度開いて確かめる。
保護者の方が「今日習ったこと、三つ教えて」と聞くだけでも、立派な思い出す練習になります。答えられなくても責めないでください。出てこなかったところが、そのまま次に復習する場所です。

○間違えた問題は、解き直す前に「なぜ間違えたか」を分ける
間違えた問題を、すぐに解き直す。一見まじめなんですが、これだと同じ間違いが繰り返されがちです。
解き直す前に、まず間違いを分けます。「覚えていなかった」「覚えていたのに出てこなかった」「問題の聞き方を読み違えた」「計算や書き写しのうっかり」。この四つのどれだったか、本人に選ばせてください。
覚えていなかったなら、覚え直す。出てこなかったなら、思い出す練習を増やす。読み違いなら、問題文の聞かれている部分に線を引く。うっかりなら、見直しの手順を決める。分類ができると、次にやることが自然に決まります。
小学校の教員をしていたころ、テストを返す日は、宿題を少なめにしていました。そのかわり、間違えた問題をやり直してくるのが宿題です。採点のときに、間違えたところへ短いヒントを書いておく。答えそのものではなく、どこでつまずいたかに気づけるくらいのヒントです。百点の子にとってはちょっとラッキーな日、五十点の子にとっては少し多めに頑張る日でした。
意外だったのは、保護者の方がそのヒントを見て、子どもがどこでつまずいているかをつかんでくれたこと。高得点の子は喜んで帰るので、ほめるきっかけにもなっていました。ご家庭なら、保護者の方がこのヒント役になれます。

○復習は、時間を空けて何回かに分ける
同じ三十分なら、一日で三十分より、十分ずつ三日に分ける。
間を空けて何度も思い出したことは、長く残ります。大人が何十年も前に習った九九を忘れないのも、日常の中で間を空けながら、何度も使い続けてきたからだと私は考えています。
小さい年齢の子ならなおさら集中力の面で限界が早いので、すきま時間やお風呂中でもかまいません。

家庭の工夫を超えるとき

やり方を変えて、しばらく続けても変化がない。そういうときは、勉強のやり方以外のところに理由があることもあります。
たとえば、次のような様子が続いていないか見てください。

●黒板やプリントを見るとき、目を細めたり顔を近づけたりする。
●聞き返しが多い、話しかけても気づかないことがある。
●集中が続かず、すぐに手が止まってしまう。
●音読がたどたどしい、書き写しに極端に時間がかかる。

こうした様子があっても、原因をご家庭で決めつける必要はありません。私も医師ではないので、診断はいたしません。まずは担任の先生やスクールカウンセラーに、学校での様子を聞いてください。
見え方や聞こえが気になる場合は学校の健康診断の結果を確認したうえで医療機関に、読み書きや集中のつまずきが気になる場合は自治体の教育相談窓口などに相談できます。
相談は、何かあると決まってから行くものではありません。家庭で工夫してみて、それでも迷ったときが、ちょうどいいタイミングです。

最後に

点数が上がらない子を見ていて、いちばんもったいないと感じるのは、本人が「自分は頭が悪いから」と思い込んでしまうことです。
毎日勉強している子は、もういちばん難しいところを越えています。机に向かう習慣は、そう簡単には身につきませんから。あとは、その時間の使い方を少し組み替えるだけです。
見直すのは三つ。テストの形と合っているか。思い出す作業が入っているか。時間を複数回に分けて復習しているか。
量を増やす前に、まずここから始めてください。

参考
・Roediger, H. L., & Karpicke, J. D. (2006). Test-enhanced learning: Taking memory tests improves long-term retention. Psychological Science, 17(3), 249–255.
https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2006.01693.x
・Cepeda, N. J., Pashler, H., Vul, E., Wixted, J. T., & Rohrer, D. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin, 132(3), 354–380.
https://doi.org/10.1037/0033-2909.132.3.354

※本記事は一部AIを活用して記事のチェック・校正を行っています。最終的な内容確認およびファクトチェックは、実績のある専門家が実施しています。

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