子どもがすぐ体調を崩して心配。季節の変わり目の対策について小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

ご家庭でできる予防方法

衣服での温度調整
気温差が5℃以上ある日は体に負担がかかりやすいと言われています。外出時は薄手の上着を持ち歩き、就寝時は腹巻やスリーパーで寝冷えを防ぐと安心です。

室内環境を整える
乾燥する季節は加湿器を使って湿度40〜60％を目安に。逆に湿気がこもる時期は換気を心がけ、カビやダニの繁殖を防ぎます。

スキンケアの習慣化
入浴後10分以内に保湿剤を塗ると、乾燥を防ぐ効果が高まります。特に秋冬は1日2回以上の保湿がおすすめです。

睡眠と食事
十分な睡眠とバランスの良い食事は抵抗力を保つ土台になります。夜更かしや食生活の乱れは避け、規則正しい生活を意識しましょう。未就学児では1日10〜12時間、小学生でも9〜11時間の睡眠が理想です。

手洗い・うがい
感染症対策の一番の基本です。特に帰宅後、食事前、オムツ替えやトイレの後は石けんで20秒以上しっかり洗いましょう。

こうして並べてみると「当たり前のこと」ばかりに見えるかもしれません。でも実は、この当たり前の習慣こそが子どもの健康を守る一番の近道なのです。

まとめ

季節の変わり目は、寒暖差や乾燥といった環境の変化が重なり、子どもの体に負担がかかりやすい時期です。直接の原因にはなりませんが、体の防御力を弱めることで、感染症や持病の悪化を招きやすくなります。

「衣服で温度調整する」「保湿や加湿で乾燥を防ぐ」「手洗いを徹底する」――こうした日常の小さな工夫こそが、子どもの健康を守る一番の近道です。そして、少しでも「いつもと違う」と感じたら、迷わず小児科に相談してください。子どもたちが元気に季節を乗り越えられるように、ご家庭でできることを今日から取り入れてみてくださいね。

参考：
厚生労働省「子どもの健康と予防接種」、国立感染症研究所「感染症情報センター」、日本小児アレルギー学会ガイドライン）

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