「私にやらせて」と顔に書いてある

「私に任せて!」と張り切っていただけあって、素晴らしいお食い初めのお料理を準備してくださっていた義母。ハルタのために可愛らしい衣装も用意してもらっていました。
ハルタのお着替えが完了し、「ではお食い初めを始めましょうか!」と嬉しそうに言った義母。続けて「ええと、この中で年長者となると・・・」と言いましたが、義母の顔が少しつまらなそうに歪んだような気がしたのは私だけでしょうか。

集まった人の中で年長者と言えば私の父。みんなの視線が集まった父は、「あっ私ですか?いやいや大丈夫ですおかあさん。せっかく準備されたんです。ぜひぜひお願いします。」と義母に言いました。父から言われて「でも・・・しきたりと違うと・・・男の子だから・・・」などと言いながらも、ニヤニヤと喜びが隠し切れない様子の義母。「いいんですか~?」と言い始めました。

母も「そうですよ、私たちまで呼んでいただけただけでもありがたいことですから。」と義母に言うと、「でもぉ~」と義母は私をチラリ。ハッと気づいた私です。そうですよね、みんなに「ぜひ」と言われたいんですね。

「お義母さん!ぜひお願いします!!」と私も義母にお願いしました。ようやく義母は「皆さんがそう言うなら、この大役は私がお引き受けします!!」と、満足そうに胸を張りました。

いよいよお食い初め。「じゃ私が」と義母がウキウキ顔でハルタの口元にお食事を運ぼうとした瞬間、夫が大慌てで「母さん!!ちょっと待って!!」とその手を止めました。
みんなから「ぜひともお願いします」と言われたくて待つ様子が、なんだか可愛らしくて笑ってしまいました。和やかな雰囲気で始まりそうなお食い初めですが、ゆうさんだけが必死ですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。
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