[24]男の子を産めない嫁は失敗|自分のことは我慢できても娘が義母の言葉に泣かされたら許せない

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前回のお話

男の子至上主義の義母がいる家に嫁いだトモコさん。結婚の挨拶の時からトモコさんが長女であることが気に入らなかったり、男の子でなく女の子が生まれたことにあからさまにがっかりして「この結婚は失敗だった」と男尊女卑の価値観を振りかざす義母にトモコさんは疲弊していくものの、角が立つことを気にして、義母に物申してくれる夫を止めてばかりいました。ところが次女ココネちゃんが産まれたばかりのころ、家に押しかけてまで「また女の子」「ちゃんと産み分けしたの?」「罰が当たった」などと非常識で心無いことを言う義母に、とうとうトモコさんにも我慢の限界がきて義母に物申し、追い返したのでした。それ以降、トモコさんは義実家に寄り付きませんでしたが、娘のカノンちゃんとココネちゃんはお父さんと一緒におばあちゃんの家に遊びに行っていました。カノンちゃんとココネちゃんが小学生になったある時、おばあちゃんが近所の人にトモコさんの悪口を言っているのを偶然聞いてしまったカノンちゃんは、男の子の孫が羨ましい、2人目も女の子でがっかりなどと言っているのを聞いてショックを受けました。

1話目から読む

音信不通の予定変更。義母に直接言いたい嫁

おばあちゃんが「女の子2人でがっかりした」と話しているのを偶然聞いてしまいショックを受けたカノン。もしかしたら私も同じ気持ちでいるのではないかと不安と悲しみで押しつぶされそうな顔で私に話してくれました。私はまずカノンをぎゅっと抱きしめました。私がどれだけ娘たちのことを愛しているか、カノンに伝わるように。

「ユウタ、申し訳ないけど、カノンとココネ、もうお義母さんに会わせたくないの」私はハッキリそう伝えました。私の気持ちにずっと寄り添ってくれていたユウタは驚きはしませんでしたが、「何かあった?」と優しく聞いてくれました。

ユウタは話を聞き終えると、呆れたようにため息をつき「なんてこと言うんだ、うちの母さん」と言いました。「私の事は何を言われてもいいの、でも子どもたちの事は・・・」そう伝えると、ユウタは申し訳なさそうにうつむき「・・・そうだよね」と小さく答えました。

「ごめん、カノンたちにそんな話をしてるなんて知らなかった」と謝るユウタ。私は静かに息を整え「今度、帰省するとき私も行くわ」と伝えます。するとユウタは驚いたように「え?このまま音信不通でもいいよ」と戸惑った声を出しました。

「私も、それが一番いいかなと思っていたけど・・・もう許せない」拳を握りしめ、込み上げる怒りを抑えながら言いました。私だけなら我慢できたけど、子どもたちにまで男尊女卑の考えを植えつけようとする義母をこのまま見過ごすわけにはいかない。私はついに立ち上がる決意を固めたのです。

カノンちゃんが義母の言葉に傷付けられたことを知ったトモコさんは、ユウタさんに「娘たちをもう義母に会わせたくない」と伝えます。事情を聞いたユウタさんは、義母の言動に呆れ、深くため息をついて謝りました。娘の心を傷付けた義母が許せなかったトモコさんは、数年ぶりに義実家に帰省することを決めます。自分だけならまだしも、娘たちにまで男尊女卑の考え方を植え付けようとするのは見過ごせない。トモコさんはついに義母と向き合う決意を固めました。娘を泣かされて黙っている親はいません。今まで平和主義を貫いていたトモコさんも、ついに堪忍袋の緒が切れたようですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

最新のコメント
  • 匿MEE より

    産み分け言ってたけど、この義母自身は産み分けに全然知識がないんだね。
    女の子しか産まれなかったのは、オタクの息子の技術にも問題があるんだか…

  • わん より

    我慢して我慢して、突然爆発する人
    ほんと無理

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