[10]奨学金で結婚を渋られた私|優しく迎える彼の両親の言葉「負い目に感じてほしくない」涙が溢れる

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前回のお話

奨学金を借りて大学進学したまひろさんは上京してひとり暮らし。弟や妹もいるため実家は仕送りが難しく、学業と並行してアルバイトを掛け持ちして節約しながら暮らしていました。その頃アルバイト先で知り合って付き合い始めたタモツさんには金銭的に負担をかけないよう気を使っていたものの、まひろさんの家にお泊りすることが増え、光熱費や交際費の出費が予算オーバーに。もっと節約を頑張ろうとするまひろさんの家で、節電や節水など全く気にしないタモツさんはやりたい放題。ある日タモツさんのお母さんに招待され家を訪れたまひろさんは、奨学金は借金だと言われた上に、タモツさんとの結婚に否定的な言葉を投げかけられショックを受けました。涙ながらにタモツさんの家を後にしたまひろさんは、「ただ夢を叶えたい、親に迷惑をかけたくないだけなのに」と否定されたことに絶望。それから数か月後、タモツさんと別れることに。「もう好きなひとなんていらない・・」と思っていた数年後、「結婚を前提に付き合ってください!」彼ヨウスケさんに告白され、「奨学金が・・借金があるんです」が断ると「それが理由?」とホッとした様子で、すぐにも家族に合わせたいと意気込む様子にまひろさんは驚きました。

1話目から読む

「私も同じだったんだよ」奨学金を借りて大学を出た彼の父親が同意

「結婚を前提に付き合ってください!」とヨウスケに言われ、奨学金のことがあるからと断った私。でもヨウスケは全く気にしていない様子。それより断る理由が奨学金のことだけだとわかって笑顔に。家族にもすぐ紹介したいと言われ動揺していました。

そして後日、ヨウスケの家にお邪魔することに。
「怖い・・どうしよう。また反対されたら・・」と不安でいっぱいの私とは裏腹に「いらっしゃーい!入って入って!」とウキウキしているヨウスケ。

その後、「はじめまして。まひろです」「いらっしゃい」と挨拶すると、「・・ところで、まひろさんは奨学金を借りて大学に行ったんだっけ?」ヨウスケのお父さんにそう言われ、「・・はい」とうつむきながらそう言うと、「そうかそうか・・頑張ってたんだね」とお父さん。

「私も同じだったんだよ」そう言った後、「奨学金を借りて大学を出ての今!あの時は母さんにも迷惑かけたよなぁ」お父さんの言葉に、「あらまぁ、私はあなたがいるだけでよかったもの。うふふ」と二人で思い出を振り返りながら笑い合うお父さんとお母さん。

そして、「ヨウスケから聞いたよ。奨学金を借りているから付き合えない・・って」そう言われて「あ・・」と声を出すと、「確かにそう思っても仕方ないかもしれないけど・・」

「そう思わない人間もいるんだ。あの時頑張ったからヨウスケの学費を支払うことができている自分がいる。だからまひろさんは、それを負い目に感じてほしくない」お父さんの優しい言葉に、思わず涙がこぼれました。

後日、あらためてヨウスケさんの家に行くことになったまひろさん。「どうしよう。また反対されたら・・」と以前冷たい対応をされた思い出が頭をよぎります。でも、ヨウスケさんの両親は温かく迎えてくれ、奨学金を借りて大学へ行ったことを「頑張ってたんだね」と褒めてくれた上、負い目に感じてほしくないと言ってくれたことに涙が溢れるまひろさん、ヨウスケさんが素敵なのは、素敵なご両親がいるからだと実感しますよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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