
それでもコンタクトを使いたい場合は?
医学的な原則は、やはり「水に入る前に外す」です。
ただ、競技や視力の問題などで、どうしてもコンタクトレンズが必要になる場面も現実にはあります。
英国コンタクトレンズ協会(BCLA)は、そのような場合には密着性の高いゴーグルを上から使用し、水中活動の終了後にはレンズを速やかに廃棄することを勧めています。
ただし、これは「ゴーグルをすれば安全」という意味ではありません。あくまで水がレンズに触れる可能性を減らすための方法です。
特に1日使い捨てタイプであれば、水から上がった後は手を石けんでよく洗って乾かしてからレンズを外し、そのレンズは捨てるのが分かりやすいでしょう。
再使用するタイプの場合は、レンズの種類によってケア方法が異なるため、自己流で水洗いせず、指定された方法で洗浄・消毒してください。
うっかり水が入った!そんなときは慌てないで
ここが一番覚えておいてほしいところです。
コンタクトをしたまま一度水に入ったからといって、「感染してしまった」と慌てる必要はありません。
CDCでは、水に触れたレンズは廃棄するか、再使用する場合には適切に洗浄・消毒し、一晩おいてから再装用するよう勧めています。
つまり、
「入ってしまったからもう遅い」
ではありません。
水から出たら、そのまま何時間も装用し続けない。これが大切です。
痛い、赤い、まぶしい、見えにくい。そんなときは眼科へ
ほとんどの場合、水が少し入っただけで大きな問題が起きるわけではありません。
だからこそ、必要以上に怖がる必要はありません。
一方で、
○目が強く痛む
○充血が続く
○涙が止まらない
○光をまぶしく感じる
○ゴロゴロする
○レンズを外してもかすむ、見えにくい
といった症状が続く場合は、コンタクトレンズの使用を中止して眼科を受診してください。
日本コンタクトレンズ学会の診療ガイドラインでも、コンタクトレンズによる重い合併症の一つとして角膜感染症が挙げられています。
コンタクトレンズは、とても便利な医療機器です。
だからこそ、「怖いから使わない」でも「いつも大丈夫だから気にしない」でもなく、正しい知識を持って使うことが大切です。
プール、海、温泉では、まずレンズを外すことを考える。
もし水に触れてしまったら、慌てず、できるだけ早く外す。
そして異常が続けば眼科へ。
怖がりすぎず、軽く見すぎず。「正しく恐れる」ことが、コンタクトレンズと上手に付き合う一番の方法だと思います。
【主な出典】
・Centers for Disease Control and Prevention(CDC) “Healthy Habits: Keeping Water Away from Contact Lenses”, 2025.
・U.S. Food and Drug Administration(FDA) “Contact Lens Risks”.
・American Academy of Ophthalmology. “Bacterial Keratitis Preferred Practice Pattern”. Ophthalmology.
・厚生労働省「ソフトコンタクトレンズ用消毒剤の適正使用等について」2009年.
・日本コンタクトレンズ学会「コンタクトレンズ診療ガイドライン(第2版)」2014年.
・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)コンタクトレンズ添付文書.
・British Contact Lens Association(BCLA)“Contact lenses and sport”.
※記事の作成にあたり、校正の補助として生成AIを使用しました。ファストチェックは医師が確認しています。
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