[12]勝手に合鍵を作った義母|弟の妻に怒りをぶつける姉の二面性を目の当たりにした夫

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前回のお話

アキさんは夫ヒロムさん、娘ヒナちゃんと3人暮らし。ある日ヒナちゃんと一緒に帰宅すると、なぜかリビングに義母がいるので驚きました。義母はヒロムさんもアキさんも知らないうちに、勝手に合鍵を作って上がり込んでいたのです。冷蔵庫を勝手に開けてヒナちゃんのジュースを飲んでしまったり、当然のように夕飯を食べていくつもりでいながら予定していたパスタを却下したり、またヒナちゃんのお気に入りの絵本を「まだ読んでるから今度でもいい?」と言っているにもかかわらず、外孫に見せたい義母は「お姉ちゃんでしょ」と強引に借りようとしたり、勝手な振る舞いばかり。それでも文句を言わないアキさんの代わりにヒロムさんが義母の言動全てに抗議してくれますが、義母は「家族だから」「私とアキさんは仲が良いでしょ?」と強引です。アキさんは心の中で「仲良くない」と断言しつつ回答に困っていると、やはりヒロムさんがアキさんを庇って義母に「嫌われても仕方ないことしてる」と言ったことでおもしろくない義母は機嫌を損ねて、それでも合鍵の返却だけは断固拒否し帰ってしまいました。ヒロムさんは内心では「初対面からヤバめオーラ出てた」と思いつつ、ヒロムさんには義母の要望に応えきれないことの謝罪と庇ってくれたことの感謝の気持ちをヒロムさんに伝えました。ヒロムさんは健気な妻が困らないように、母親のことは何とかすると約束したのでした。

1話目から読む

義妹に電話でまくしたてる夫の姉

義母が合鍵で家に上がっていた日から数日経ったある日、ヒナをお風呂に入れていると義姉レイさんから私のスマホに電話がありました。ヒロムが気づいてスマホを持ってきてくれましたが、ヒナがお風呂から上がったばかりで手が離せなかった私。「ちょっと無理かも~」

私の様子を見たヒロムが「僕、出ちゃっていい?」と言ってくれたのでお願いすることにしました。

ヒロムが私の代わりに電話に出ると。
電話の相手は私だと思っているレイさんが早口でまくしたてました。「アキさん?この前さ、お母さんへの態度、少し悪かったんじゃない?家に言ったのにお茶も出てこないし。ショウの絵本も貸してくれなかったとか?」声の感じからレイさんはかなりご立腹のようです。

ヒロムが自分の姉の言葉に驚きすぎて何も言えないまま、レイさんの文句はまだ続きます。
「お母さんはさ、アキさんと仲良くしたいのに悲しかったって話してて。もう少し気を遣ってもらえるかしら?あと、合鍵くらいいいじゃない?」

レイさんは話しながらどんどんヒートアップしてきました。「何がダメなの?家族よ?お母さんよ?あなたのせいでヒロムとお母さんの仲が悪くなるのよ?分かってる!?」
ひと通りレイさんがまくしたて、少し沈黙をおいたあと、ヒロムが「もしもし?僕だけど?」と冷めた感じでようやく話しました。それを聞いて「え!?」と慌てたレイさんです。

アキさんの代わりにヒロムさんが電話に出ているとも知らず、義母のことで文句をたたみかけるレイさん。相手がヒロムさんと知って大慌てする様子だと、ヒロムさんには聞かれたくなかったのでしょうか。アキさん、今回は電話に出なくて正解でしたね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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