「かーしーて」と言われたら貸さなきゃいけないの!?子どもの気持ちを尊重するためにママパパができること

「かーしーてー」「いーいーよー」このフレーズ。微笑ましく感じますよね。

でも、貸してと言われてイヤだと答える我が子を見て・・そこは貸してあげてほしいと思ったりしませんか?
「貸してくれてもいいのに」や「意地悪だねー」と思われるかもしれないと焦ったりしますよね。
そのため、もう、いっぱい遊んだからいいよね?と言い聞かせて相手に渡したり・・・子どもの「貸したくない」という気持ちより、親自身の気持ちを優先していることありませんか??

「かして」「いいよ」の言葉はセットでなくてもいい

おもちゃは子どもにとって大事なものです。その大事なおもちゃを「貸して」と言われて、「いいよ」と言えるはずがありません。「貸して」と言われたときに、子ども自身が納得していなければ、「いいよ」と言えなくていいのです。「これは大事なものだから貸せない」と自分の気持ちを言える方が、いいですね。

子どもにとっては、今、自分が楽しく遊んでいるものを「かして」と言われたから貸さなければいけないなんてそんな理不尽なことはありません。
大人だって読んでいる本を「貸して」と言われたら、えっ?今読んでいるから読み終わってからでもいい?となりませんか?
今、楽しく遊んでいるおもちゃを奪われてしまった。子供はそんなふうに感じるかもしれません。
まだ、遊びたいんだな。と思った時は、子どもの気持ちを尊重して、今は貸してあげられないことを相手に伝えてもいいのです。

親が「いいよ」と言わせるような声かけをして、おもちゃを貸すように仕向けてしまうと、子どもは「貸したくない」という本当の気持ちを押し込めてしまいます。納得していないのに「いいよ」と言わされていると、将来自分の気持ちをちゃんと言えなくなってしまいます。3歳までは自分の気持ちが守られることが大切です。そうでないと、人の気持ちがわかるようにはなりません。





将来自分の気持ちをちゃんと言えなくなってしまうほうが大変ですよね。

実は私もありました。もっと思いやりをもってほしいなとか・・・。優しい子に育ってほしいなという思いが先行してしまい娘にいいよね?違う物で遊べるよね?と言い聞かせたこと。
でもこれは違っていたんだなと思いました。それよりも子どもの気持ちを優先させて、今は貸せない。ことを伝えて子どもの気持ちを尊重することが大切なんだなと思いました。

自分の子どもが貸して欲しい時はどうする?

他の子のおもちゃで遊びたがった場合は、「貸してもらいに行こう」ではなく、「いまはあの子が遊んでいるから、ちょっと待っていようね」と伝える方がいいですよ。その子が遊び終わるタイミングを見計らうなどして、人を見る力がつきます。

貸してと言えば貸してもらえるという感覚ではなく、誰かが使っている時は、待つ時なんだなと教え、経験させることが大切なんですね。

この「貸して」「いいよ」のやりとりで親が子供にいい聞かせているのを子どもたちはしっかり見ています。
貸して欲しい時は、大人に言えばいいんだ!そんなふうに思うようになります。
娘も、貸してと話してイヤだと言われるのが嫌でその子のお母さんにお願いすることをみて、あっ。これは私がそういうことをしていたからだ・・と反省したことがありました。
その時改めて、ママじゃなくてお友達に言うんだよ。と伝えた記憶があります。
また、娘が年長の時でした。お家に遊びに来てくれた子が私に、娘ちゃんの◎◎貸して欲しいと伝えにきてくれました。
それは娘がとても大切にしているシールが入った箱でした。
これを私がもし「いいよー。」と答えてしまったら娘はすごく悲しんだと思います。
その時に伝えた言葉が「これは〇〇(娘)の宝物なんだ。だから私がいいよって言えないから〇〇(娘)に聞いてくれる?」と伝えました。
娘はその言葉を聞いていて自分に選択権があることを受け止めてくれ安心したようでした。
お友達も娘に見せて欲しいことを伝え、娘もいいよ。と答えていました。
このシールは宝物で渡せないけど、この中からだと好きなのあげるというやりとりもありました。
少しずつですが「貸して」 「いいよ」のやり取りと相手を思いやる気持ちが出てきたのかなと思う瞬間でした。

おすすめの絵本

ひとりじめ

この本は娘が小さい時に読んでいたのですが、大きくなったのでお友達に渡してしまい・・写真が残っていないのですがおススメです。

出版社からの紹介
きつねとうさぎが、ブランコに乗っていると、こぐまがやってきました。「ぼくの番だよ」と言って、ぶらんこをひとりじめ。きつねとうさぎさんは、しぶしぶよそへ行ってしまいました。たぬきさんたちがせっかく作った砂山を壊したり、おさるさんが食べていたりんごを横取りしたり、気がつくとこぐまさんはひとりぼっち。なんだか楽しくありません。すると、りすさんたちが仲良くぶどうを食べている様子を見て、こぐまさんは大事なことに気づきます…。

ポイント
・友だちとなかよく遊べる子になれる絵本。
・心を育てるしつけが自然と身につきます。
・しつけ絵本シリーズ第1弾。

独り占め(独占)するのではなくみんなで楽しむ(共有)が自然とわかる本です。お友達との関りが増えてくる3歳ごろから読み聞かせがおすすめです!



おすすめ動画

保育士チャンネル


男性保育士の方のyoutubeです。
貸す方と貸してもらう方がwin-winの関係でなければいけないことをお話されていてとても参考になりました。

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