[1]彼親のせいで婚約破棄|学生時代から付き合う彼との結婚を迷い始めた。仕事へのやりがいを無視で見下す彼親

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長く付き合っている人との結婚を考えた時、決め手になるのはどんなことでしょうか。今回は、学生時代から付き合っているヒロさんとの結婚を迷っている美沙さんが、人生の大先輩の話を聞いて決断したお話です。

結婚したら仕事をやめて当然、言動や見た目を細かく注意する彼の親

介護士の資格を取った私は、現在働く介護施設に就職して2年目。大変な仕事ですが、それでもやりがいと誇りを持って働いています。学生時代から付き合っている彼ヒロとは結婚も考えているのですが、正直、悩み始めていました。

結婚を考えている彼女としてヒロの実家に挨拶に行った時のことです。にこやかに介護の仕事のことを尋ねられた私は、自信をもって仕事の話をしかけましたが、まるで聞く気がないかのように私の言葉を遮り、彼のお母さんに「それで、お仕事はいつ頃やめる予定なの?」と聞かれて驚きました。まるで予想外だったからです。

もちろん、仕事を辞めるつもりはないとすぐに言いましたが、彼のお母さんが結婚後は家に入ってヒロを支えてもらわないとと語気を強めると、お父さんも介護士の私が仕事を辞めて同居したら老後が安心だと嬉しそうに言うのでした。そんなこと全く聞いていなかった私は「聞いてないんですけど!」という気持ちを込めて隣で座るヒロを見ると、ヒロは私から視線をそらし、お父さんのことばにうなずいていたのです。

それからというもの、どうせ大した大学を出ていないとか、私の仕事なんて誰でもできるとか、ヒロの両親が私を見下す態度はあからさまになりました。特にお母さんは、まだ結婚していない私に家事をやらせては細かく注意したり、おしゃれにも口出ししてくるなど、気になることが増えていきました。ヒロは味方になってくれないどころか、両親に何も言ってくれないので、私はただ黙って従うしかありませんでした。

付き合って長いヒロと結婚するのだと漠然と思っていたけれど、最近モヤモヤすることが多くて、本当にヒロと結婚していいのか迷いだした私。仕事中にも浮かない顔になってしまっていたのか、介護を担当している史子さんに「どうしたの?」と聞いてもらったので、つい愚痴ってしまいました。

ハッと我に返り、こんな私情を話してしまったことを慌てて謝りましたが、史子さんは優しい笑顔でうなずきながら私の話を聞いてくれました。

史子さんに、ヒロのことが好きなんでしょう?とハッキリ聞かれて、「はい」と即答できなかった私。ヒロの優しいところが好きで付き合っているのですが、ヒロの両親に失礼なことを言われていても何も言ってくれないようなところに頼りなさを感じています。両親の態度も併せてずっと気になってはいるものの、それでも別れるほどでもないかなと思ってみたり。そんな正直な気持ちを史子さんに聞いてもらいました。

黙って聞いてくれていた史子さんは、私の気持ちを理解すると、少し考えるように沈黙してから「よかったら、私の話をしましょうか?」と言いました。史子さんの話?もちろん施設に入所されている史子さんの状況は情報として把握していますが、史子さんの口調はそれとは違う、もっと深いお話を意味していることがすぐに分かりました。

やりがいをもって働いているのに結婚したらやめて当然と見下すように言われたり、介護士という資格を自分たちの老後のためのように言われてしまうのは悲しいし悔しいですよね。しかも両親のそんな言動に何も言い返さないヒロさんに唖然とします。美沙さんが結婚を迷う気持ち、わかります。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

最新のコメント
  • MKⅡ より

    義父母へ 私は仕事を辞めるつもりはないし、
    あなた達の介護はしません!っとはっきり言えば?今は令和ですよ、昭和ではありません。

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