感染性胃腸炎の症状がでたらどうしたらいい?消化器内視鏡クリニック院長船越先生にお伺いしました。

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最近ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が流行してるらしいけど、どんな症状なの?何に気を付ければいい?そんな悩みについて、まきこ胃と大腸の消化器・内視鏡クリニック院長の船越 真木子先生にお伺いしました。

ノロウイルス(感染性胃腸炎)ってどんな感染症なの?

お子さまが突然吐いたり、おなかを痛がったりすることはありませんか?その症状の原因のひとつとして考えられるのがノロウイルスといわれています。特に冬場に流行しやすく、感染力が非常に強いウイルスで、ごくわずかな量でも体内に入ると感染するといわれています。

ノロウイルスは、手指や食べ物を介して身体に入り、主に胃腸に影響を与えるといわれています。例えば、ノロウイルスに感染した人が嘔吐したときに空中にとぶ飛沫や、下痢を処理した手から感染することもあります。また、ノロウイルスに感染した人が調理した食事を食べたり、カキなどの十分に加熱されていない二枚貝を食べたりすることでも感染したり、食事だけではなく感染者が触れたドアノブやおもちゃなどを介して広がったりすることもあります。特に小さなお子さまは免疫が十分に発達していないため、感染しやすく、保育園や幼稚園、小学校などの集団生活の場では、一人が感染すると周囲に広がりやすいウイルスであることも知られています。

症状は?

ノロウイルスに感染すると、多くの場合、嘔吐の症状が現れます。12時間~2日間の潜伏期をおいて、急に「気持ち悪い」と言い出して嘔吐してしまうこともあります。また嘔吐だけではなく、おなかの痛みや下痢、発熱も症状として現れます。

嘔吐や下痢が続くと、体の水分がどんどん失われてしまいます。特に、お子さまは体が小さい分、脱水症状を起こしやすいので注意が必要です。口が乾いてしまう、尿の回数が減っている、ぐったりして元気がない場合は、すぐに水分補給をすることを心がけましょう。嘔吐や発熱の症状は1〜2日で落ち着くことが多いですが、下痢が長引くこともありますので、早めに病院の受診も検討しましょう。
またノロウイルスに感染した場合、症状が軽くなっても1〜2週間程度身体の中に、ノロウイルスが残るといわれています。そのため、周囲へ感染を広げないよう注意が必要です。

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