塾に通わせるとき、集団塾と個別塾、どちらの方が我が子に向いてる?それぞれのメリット・デメリットは?今回は1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾の校長経験もある、株式会社脳レボ代表取締役の川谷潤太さんにお答えいただきました。
お子さまがどのような環境で学ぶかは、その後の成長や将来の可能性に大きな影響を与えます。今回は、集団塾と個別塾それぞれのメリット・デメリットを整理し、安心してどちらを選ぶべきかを見極めるための具体的なチェックポイントもお届けいたします。

1.集団塾の魅力とデメリット
集団塾のメリット
・切磋琢磨の環境
同年代のお子さまたちと共に学ぶことで、自然に刺激を受け、ディスカッションや模擬試験を通して、自分の実力を客観的に把握できます。
・一定の学習リズムの確立
決められたカリキュラムに沿って学ぶため、規則正しい学習習慣が身につき、受験対策にも効果的です。
集団塾のデメリット
・一律のペースでの授業進行
お子さま一人ひとりの理解度や学習スピードの違いが反映されにくく、得意な分野では物足りなさ、苦手な分野ではついていけない場合があります。
・質問しにくい環境
一律のペースで授業が進行するため、授業内ではなかなか質問がしにくくなります。そのため多くの塾では授業外で質問を受けつけてくれますが、自分からなかなか質問ができないお子さまにとっては、わからないところをそのまま放置してしまう場合があります。
2.個別塾のメリットとデメリット
個別塾のメリット
・オーダーメイドの指導
講師が各お子さまの学習状況に合わせたプランで指導するため、苦手分野の克服や得意分野の伸長が期待できます。
・質問しやすい環境
その場で疑問を解消できるため、理解が深まり、学習効率が向上します。
個別塾のデメリット
・講師との相性の不一致
個別指導の場合、講師とお子さまの相性が合わないと、十分な指導効果が得られず、お子さまの学習意欲が低下する可能性があります。
・モチベーションの維持
集団指導の場合は同年代のお子さまに対する競争意識により学習意欲が駆り立てられますが、個別指導の場合はそういった刺激が得られず、モチベーションを維持することが難しい場合があります。