インフルエンザA型、B型というけれど、どんな違いがあるの?対策方法も変わってくる?子どもがかかりやすいのはどっち?そんな疑問について、林外科・内科クリニック理事長の林裕章先生にお伺いしました。

お子さまの体調不良は、親御さんにとって何よりも心配な種ですよね。特に冬から春先にかけて猛威を振るう「インフルエンザ」のニュースが流れると、「うちは大丈夫かな?」と身構えてしまう方も多いはずです。
最近では「今はB型が流行っている」「次はA型がくるかも」といった情報を耳にすることもありますが、そもそも「A型とB型の違い」を詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。
今回は、お子さまを持つ保護者の方に向けて、インフルエンザA型とB型の違いや、予防のポイント、そして「これってどうなの?」という素朴な疑問について、分かりやすく解説していきます。
インフルエンザ「A型」と「B型」は何が違うの?
インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型・B型・C型などの種類があります(D型もありますが、主に家畜に感染するものです)。A型もB型も『季節性インフルエンザ』の主役で、症状や基本的な対策はかなり似ています。違いが出るのは主に「ウイルスの性質(変化の仕方・広がり方)」です。
インフルエンザA型:変化が激しい「流行の主役」
A型は、インフルエンザの中でも最も一般的で、世界的な大流行(パンデミック)を引き起こす力を持っています。
特徴
ウイルスの形をどんどん変える(変異する)のが得意です。ウイルス表面の『目印』の組み合わせでH1N1、H3N2 のように「亜型(サブタイプ)」に分かれます。そのため、一度かかっても、また違う型のA型にかかってしまうことがあります。しかも人だけでなく、鳥や豚など動物にも広く存在し、その影響でウイルスが大きく変化しやすい(=流行が大きくなり得る)特徴があります。
症状
38度以上の急激な高熱、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感など、全身症状が強く出やすいのが特徴です。
流行時期
例年、12月〜1月の「冬の真っ只中」に流行のピークを迎えることが多いです。
インフルエンザB型:お腹の症状が出やすい「春先の伏兵」
B型は、A型に比べるとウイルスの形が安定しており、大流行はしにくいといわれていますが、年によってB型が優勢になることがあります。
特徴
A型が落ち着いてきた2月〜3月頃に流行することが多いです。
症状
高熱が出ることもありますが、回復までだるさが続いたり、熱が長引いたりすると感じる人もいます。また、腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状を伴いやすいといわれています。
流行時期
冬の終わりから春先にかけて注意が必要です。
それぞれかかりやすい人、かかりにくい人はいるの?子どもがかかりやすい方はどちら?
「A型だから子ども、B型だから大人」というようにきっぱり分けるのは難しいです。流行している型が地域や時期で変わるので、「そのシーズンに増えている型に、みんながかかりやすくなる」というのが実際に近いです。
小児は集団生活での接触が多く、どちらの型でも感染が広がりやすいのは共通です。
インフルエンザに対する免疫(抵抗力)は、過去にかかった経験や予防接種によって作られます。お子さま、特に乳幼児や小学生は、まだ人生でインフルエンザに遭遇した回数が少ないため、大人に比べてウイルスへの抵抗力が弱く、A型もB型も区別なく感染しやすい状態にあります。
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