妹優先夫[8]息子を一番に考えて欲しい

夜、シンジさんがカオルさん達との夕飯を終えて帰ってきました。「ただいま~疲れた。ケンシンどうだった?」と悪びれずに言うシンジさんに、ユキノさんは「ちょっと話があるから座って」と静かに言いました。

そのひのケンシンくんの運動会での様子をシンジさんに伝えたユキノさん。「あのさ、ケンシンずっとパパのこと探してたよ。間に合ったら行くって言葉、信じてたよ。」
そのことばにシンジさんは「え?」と驚いた様子です。

ユキノさんはだんだんイライラが治まらなくなってきました。「なのに外食?ケンシン寝ないでずっと待ってたよ?」するとシンジさんは「だったら早く帰ってくるように連絡くれれば・・・」と言い掛けましたが、これまで義妹のカオルさんを最優先にしてきたシンジさんをずっと見ているユキノさんは「連絡したら早く帰って来た?来ないでしょ?」とシンジさんの行動はよく分かっていました。

カオルさんは、ケンシンくんの悲しそうな顔を思い出すと怒りがおさまりませんでした。「カオルさんがシングルマザーで大変なのは分かる。ずっと親代わりだったからシンジが助けたいって気持ちも分かるよ。でもさ、今の私やケンシンの事を無下にしてまですることなの?」怒りで震える手を握りしめて、ユキノさんは言いました。

「無下にだなんて、そんなつもりは・・・」シンジさんには自分のしたことがあまりピンと来ていないようでした。「ケンシンのこと一番に考えてよ、お願いだから。」ユキノさんはハッキリとシンジさんに伝えました。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。