[21]妹優先夫|妹の子を優先してばかりいたら我が子に「父親代わり」の存在ができて動揺する夫

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前回のお話

シングルマザーの妹カオルさんとその息子タイガくんを「父親がいなくてかわいそうだから」と何よりも優先する夫シンジさんに「みんなで遊園地いかない?」と誘われた妻ユキノさんと息子ケンシンくん。「最近ケンシンと遊んでいないから」と言うシンジさんですが、以前遊園地に行って悲しい思いをしたケンシン君のために、今回はユキノさんは弟のコウタロウさんも誘って参加しました。義理の弟の意外な登場に動揺するシンジさんをよそに、すっかりコウタロウさんに懐いているケンシン君は、パパがいなくてもコウタロウさんにべったりで思い切り楽しむのでした。その姿を見て、シンジさんは寂しさを感じるのでした。

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妹優先夫[21]息子が自分を求めてくれない

遊園地の帰り。いつものようにタイガ君が「ねぇおじさん、今日はうちに泊まるでしょ?」と聞くと、珍しくシンジさんが「今日は帰ろうかな」と言うのでした。それを聞いて寂しさのあまり「どうしてだよ!約束してたじゃん!」とムキになるタイガ君ですが、シンジさんはケンシン君が気になって仕方がありません。

ケンシン君はというと、コウタロウさんに甘えて「今日もおうちいっていい?」とお願いしているところでした。「もちろん!ユラから連絡があって、ごはん作って待ってるって!」とコウタロウさん。「えっ!ユラちゃんが!!わーい」楽しそうな雰囲気に、シンジさんの入る隙間はありません。

「じゃ、私たち実家で泊まることにするね!」「タイガ君、パパばいば~い」と笑顔で去っていく妻と息子を、「ケンシン・・・」と寂しそうに見送るしかないシンジさんです。

ユキノさんの実家では、約束通りユラちゃんがオムライスを作って待っていてくれました。体中で驚きと喜びをいっぱいにあらわすケンシン君の姿を見て、ユキノさんはホッとしていました。

夫であるコウタロウさんと週末を過ごすユキノさんとケンシン君のために、快く送り出してくれるリンさんに、ユキノさんは心から感謝していました。「今週もありがとう。ごめんなさいいつも迷惑をかけて」と言うユキノさんに、リンさんは笑顔で「気にしないで下さいよ~。で?どうでした?」と、娘ユラちゃんの作戦の結果を楽しみにしているようでした。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。

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