[20]妹優先夫|独占していた夫を急に手放す義妹の狙いは妻の弟。夫は「家族」が変わる気配を感じた。

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前回のお話

シングルマザーの妹カオルさんと息子のタイガくんを気にかけて、妻ユキノさんと息子ケンシンくんをないがしろにしている夫シンジさん。みんなで遊園地に行くことになり、ユキノさんは、ケンシンくんが以前のように寂しい思いをしないよう、弟コウタロウさんに来てもらいました。コウタロウさんが来てくれて大はしゃぎのケンシンくんは、シンジさんの声にも気づかず遊園地を楽しみ、おいしくお弁当を食べたのでした。

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妹優先夫[20]「家族水入らずで」義妹の手のひら返しに呆れる

ケンシンくんとコウタロウさんがユキノさんのお手製弁当をおいしく食べていると、そこにカオルさんがやって来て、「コウタロウさんって、すごく子どもの扱いに慣れてるんですね~」と話しかけると、「ありがとうございます。ケンシンがかわいくて仕方ないんです」コウタロウさんが笑顔で答えると、「あの~、お昼が終わったら、私たちとまわりません?」とカオルさん。

「え???」意味がわからずコウタロウさんが聞き返すと、「お兄ちゃんも、ケンシンくんたちと家族水入らずで過ごしたいかなって思ってぇ~。ねっお兄ちゃん」と今まで聞いたこともない言葉が!

シンジさんが「ん?あぁそうだな・・」と言いかけると、「イヤ!コウタロウくんはぼくといるの!さっきぐるぐるまわるののるって言ってたでしょ!」と力いっぱい嫌がるケンシンくん。

カオルさんが、「それはパパと乗ればよくない?」と言うと、「パパはいい!!コウタロウくんとのるの!!」とシンジさんを真っ向から否定。すると、「うん。約束したもんな~」とケンシンくんに言った後で、「すみません。ケンシンを優先させたいんで」ときっちり断るコウタロウさんに、「そ・・そうですか(汗)」カオルさんは諦めるしかありませんでした。

そして、「シンジも別に良いよね?私たちじゃなくても。私たちも『家族』で過ごすから」しれっとそう話すユキノさんに、「家族って・・」と言いかけたシンジさんは、「あ・・いや・・」そう言って、引き下がるしかありませんでした。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。

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