妹優先夫[12]「頼る人がいない」と勝ち誇ったように話す義妹に募るイライラ

遊園地に到着。
「シンジおじさん行こ~」そう言って走り出すタイガくん。「わかったわかった」と手をつないで走り出すシンジさんに追いつこうと、ケンシンくんも一生懸命走ります。すごいスピードで走り出すタイガくんに「走らないー!」カオルさんは後ろから声をかけていました。

そんなカオルさんの隣に歩み寄ったユキノさんが、「あの・・本当に申し訳ないのですが、シンジに頼るのを少し控えていただくことってできませんか?」とカオルさんに言うと、「え?」とカオルさん。

「事情は理解しています。でも・・私たち、もっと家族の時間を大切にしたいんです」ユキノさんがそう言うと、「ふ~ん、でも・・私、お兄ちゃんには強制していませんよ?お兄ちゃんってば昔っから私を優先してくれてるの、今も変わらないんだ~」と勝ち誇ったように言うカオルさん。

そしてさらに、「私たちは他に頼る人がいないんです。タイガにも寂しい思いさせたくないですし・・ユキノさんにはわからないでしょうけど・・」そう言いながらニヤリと笑うカオルさん。ユキノさんは、「それは・・っ」と言葉に詰まったものの、「さみしい思いなら、こっちだって何度もしてますよ」とイラっとしながら心の中で呟きました。

すると、「お兄ちゃんには、タイガの父親代わりになってほしいと思ってるんです。ケンシンくんやユキノさんも、少しぐらい我慢してほしいです。私たち家族なんですし!」と我慢するのが当たり前!くらいの勢いで話すカオルさん、「私たちに我慢しろって・・!?なんて自分勝手なの!!」ユキノさんの心の中で、モヤモヤが募るばかりでした。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。