前回のお話
独身の会社員亜美さんは、保育園の呼び出しでしょっちゅう早退するちひろさんの残した業務をいつも託されて複雑な心境に。休憩時間に同僚に話しても「いつかは私たちもそうなる『かも』」と言われモヤモヤ。「じゃあその『かも』がない人はずーっと損な役割をしないといけないの?」と考える亜美さん、「私ひとりの犠牲前提で進められる仕事の現状にため息をつきつつ、ちひろさんの残した業務をこなすため、今日も残業が決定したのでした。
それぞれの想い[3-1]また保育園から呼び出し
「また保育園からの呼び出し・・」ため息をつきながら電話越しの声を聞くちひろさん、「翔くん、お熱はかったら38.5分あって・・今すぐ迎えに来てください」電話の声は、息子翔くんが発熱の為、ちひろさんにお迎えをお願いしていました。すぐに上司のもとに行き、早退したい旨を伝えると、「子どもってそんなに熱出すんだ~」と言われ、「うん。それは私も思った」と心の中で呟きました。
「でも、出すんだよ、これが」と呟きながら、引継ぎをお願いするちひろさん、「・・大変ですね」という亜美さんの声を聞きながら、「引継ぎをお願いするのは、決まって同僚の白井さん、本当にいつも申し訳ないと思う・・。でも、保育園からの呼び出しを無視するわけにはいかなくて」と心の中で謝るのでした。
「あんまり会社に迷惑をかけるので、夫の良平に、子どものことを代わって欲しいと頼んだこともあったけど無理だった」以前、良平さんにお願いした時のことを思い出すちひろさん、良平さんは「今は大事な時期なんだ」と言って断ったのでした。「大事って・・?じゃあ私の仕事は?休んでいいってことなの?」ちひろさんは、心の中で呟きながら、納得いかない想いを抱えていました。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。