前回のお話
熱を出した息子の翔くんの看病をちひろさんのお母さんに無理を言ってお願いして出社した良平さんは、もうすぐ育休を取得する後輩男性社員との面談で、復帰後も子どものことで早退や有休を使えるような働き方をしたい、仕事を大事にしている妻を応援したい、と言われ「共働きだし夫婦で協力し合わなきゃだな」と答えたものの、自分は妻に任せっきりのくせして良く言うよ・・と心の中で自分を卑下していました。
それぞれの想い[11-1]子どもを見てくれていた母
「ただいまー。ごめんね遅くなって!」いつもはできない残業を少ししてちひろさんが急いで帰宅すると、「ママっ!」と翔くんが元気に走って部屋から出て来ました。翔くんのおでこに手を当てながら「ただいま!お熱下がったね。良い子にしてた?」とちひろさんが聞くと「うん!」と嬉しそうな翔くん。
「お帰り。お疲れさま!」と言いながらお母さんも部屋から出て来ました。「お母さんありがとう。疲れたでしょ?」と言うちひろさんに「いいのいいの!孫の顔が見れるだけで嬉しいから」とお母さんは微笑みます。ちひろさんが「今日泊まっていくでしょ?」と聞くと「そうしたいんだけど、明日用事があって帰らないといけないんだ」と言ってそのまま玄関に向かうお母さん。
「忙しなくてごめんね。またゆっくり来るから。じゃあね翔くん」そう言ってお母さんはちひろさんと入れ替わりで慌ただしく帰って行きました。ちひろさんがお母さんを見送って部屋に入ると、ダイニングテーブルの上には温めるだけの状態で夕食が用意されていました。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。