前回の話
小学2年生の息子ケンゴ君のママである水嶋あかねさんに、突然担任の吉村先生から電話が!「ケンゴ君がヒロ君に、マモル君を蹴るよう命令し、本人も認めている」と聞いて驚きました。吉村先生は学校では教室で起きた出来事について3人それぞれと話し、ケンゴ君、ヒロ君がマモル君に謝罪、さらにケンゴ君はヒロ君に謝罪してその場は終わったのですが、悪びれず「遊びだよ」と言ったケンゴ君の態度を見て「今後も注意して様子を見ておかなければ!」と保護者に連絡しました。蹴られたマモル君のママは激怒、ヒロ君ママは「え?ケンゴ君と仲が良いからそんなはずは・・」とあかねさんと同意見。吉村先生は、「私たちが守ってあげないと!」そう思い、「ヒロ君はケンゴ君が怖いって言えないのかもしれませので注意深く見てください」とヒロ君ママに伝えたのでした。
いじめ加害者と思われた小学生息子[9]息子の友達への心遣いがねじれの原因に。
ケンゴ君の指示で、ヒロ君がマモル君に暴力をふるった事件は、それぞれの保護者を含めて、いろいろな考えが渦巻いていました。
時は遡って、事件当日の朝のこと。教室の中は雑談する児童たちでかなりにぎやかな様子。そんななか、マモル君とヒロ君が一緒に遊んでいました。
すると、「次はケンゴにもキーーーック!!」そう言ってマモル君がプリントを持っているケンゴ君を後ろから蹴ると、「やったな!?じゃあ俺も・・」とふざけ合っていました。そんな2人の近くでニコニコ笑っているヒロ君。そして始業のチャイムが鳴りました。
すると、「ヒロ、マモルをやっつけてくれー!」ケンゴ君がヒロ君にそう言うと、「よし!」とマモル君に向かうヒロ君。「ヒロの蹴りなんか全然痛くないしーー」と言いながら、マモル君は「やべっ・・蹴られたくない」と思っていました。そんな時、「はーいみんな席に着いて~」とドアを開けて吉村先生が入って来ました。
吉村先生から電話を受けたあかねさんは、帰って来たケンゴ君に事情を聞いていました。そして「・・それ、マモル君が先に蹴ってきたこと、先生に言わなかったの?」そう言って驚いてケンゴ君に言いました。
「『遊んでた』って言ったよ?ボクも蹴られたって言ったら、2人とも怒られちゃうかなって・・」と困った顔で言うケンゴ君。あかねさんが、「『遊び』ってそういう意味ね・・。ヒロ君は?何か言ってたの?」と言うと、「先生がめっちゃ怖かったって。一緒に帰ってくるとき言ってた」とケンゴ君が言いました。
「ケンゴじゃなくて?怖かったのは先生??」「うん」そう言った後、「もう、どうなってるの・・これ・・」と考え込むあかねさん、「でも、遊びでも蹴ったり叩いたりすることはよくないのはわかるよね?」ケンゴ君にそう言うと、「うん・・もうしない・・」反省した様子でそう言いました。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。