前回の話
教室で起きた出来事について、子ども達一人ずつに話を聞くことにした吉村先生、ヒロ君に蹴られたというマモル君、そして「ケンゴがやれって言ったから・・」と言うヒロ君の言葉を聞いて、「これはヒロ君とマモル君のただのケンカじゃない・・もっと大変な問題が・・」と次に話すのを待っているケンゴ君を振り返って考えていたのでした。
いじめ加害者と思われた小学生息子[6]じゃれあっていただけ。ただの遊びが想定外の方向に。
そして最後に先生と話したケンゴ君。「マモル君がヒロ君に蹴られたって話してて、ヒロ君はケンゴ君から言われたって言ってたけど・・本当?」とと先生がケンゴ君にたずねました。
すると、「そうだよ~。せんせいどうかしたのー?」悪びれる様子もなく、あっけらかんとそう言ったケンゴ君。先生は「・・・なっ!!」ケンゴ君の態度に驚きました。
「マモル君は急に蹴られて痛かったって話してるよ?どうしてヒロ君に蹴るように言ったの!?」先生がそう言うと、「え・・え?なんで?遊んでただけだよ?みんなで・・」怒りだす先生を見て驚くケンゴ君。
「遊んでたつもり・・ね。それはとても怖いことだわ・・これがどんどんエスカレートしていったら・・」ケンゴ君の様子を見て、そう考えた吉村先生。
そして、「ケンゴ君、お友達を蹴るのは遊びじゃないよ。わかるよね?蹴るように、他の子に命令するなんてやってはダメ。ヒロ君は、本当はやりたくないのに、ケンゴ君のことが怖くてやったって言ってるよ」先生が次から次へと言葉を並べて言いました。
「え・・でも・・」先生の様子から、突然事態が深刻になったと感じたケンゴ君は言葉に詰まってしまいました。すると、「先生も一緒に言ってあげるから、マモル君とヒロ君に謝ろうね」
吉村先生にそう言われて、反論もできなかったケンゴ君は、観念したのか、黙って静かに頷いたのでした。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。